正社員で働くのは怖いなぁ・・
人によって理由は様々ですが、フリーターの方も訳があってバイト生活を続けていると思うんですね。中には、正社員になるのが怖いという理由で就職できない人もいます。
僕自身、20代中盤まで就職を避けていたのも、正社員=怖いというイメージが影響していたのもあります。能力や勤務時間とか、バイトとは変わりますからね。
しかし、正社員で働くことよりもフリーターで居続ける方が怖いのです。
なぜなら、正社員=怖いという感覚は、あなたの過去の経験からくる錯覚だからです。この錯覚を正して恐怖心をなくせば、今が怖くても就職は十分に可能となります。そのため、
- 正社員にならない理由は「怖い」から
- 就職に対する恐怖心を克服したい
このような思いを抱えているフリーターの方に、僕がどのように怖さを克服したのか解説してみます。
正社員に就職することが怖い人は「イメージの錯覚」を理解せよ
正社員就職が怖いなら、それはどこから来ているのかを理解すべきです。そして、その理由の大半は勝手なイメージによる錯覚だと認識すべきです。
なぜかというと、雇用条件は違えど、同じ場所で働く仲間として集まるわけです。
正社員かバイトか、どちらかだけが怖いと思いながら働く場所はそもそもおかしいのです。そのおかしさの元凶は、怖いと思わされる間違った認識にあります。
正社員に自信がなくトラウマを抱えている
「能力的に正社員になる自信がない」という方は、トラウマを抱えているケースが多いです。フリーターで働いている時に、正社員の人に怒られたなんて人は該当しますね。
僕も正社員の人にはバリバリに怒られる職場で働いたことがあるのですがwこのようなバイトを雑に扱う正社員と関わると、正社員で働く自信が無くなりやすいんですよ。
「自分も先輩並みに働ける人になれるのだろうか・・」と思い悩んでしまう。これが、おかしな正社員と関わったことで生まれるトラウマです。
こういう経験をすると、過度に正社員を自分より優れている人たちと思い込みがち。自信が無くなるようにしか指導できない先輩に当たっただけかもしれないのに偏ったイメージを持つのです。
今、あなたに自信が無いのは、こういった良くない正社員に植え付けられたトラウマが関係してないか考えてみて下さい。どの職場も同じような正社員ばかりではないのですから。
正社員業務に責任を感じすぎて怖い
責任を必要以上に感じている人がいるのも事実です。僕も正社員になる前には、「正社員になるからには責任が・・」と思い込んでいた一人。
しかし、正社員になろうがフリーターをやろうが・・責任を持たずに仕事をやっていい訳ではありませんよね。なのに正社員は偉そうに「俺らは責任を背負ってる」と言いやがるのです(笑)
これは僕もフリーター当時、正社員の人たちの書き込みをネットなどで見て思っていたんですよね。正社員は責任が違うからしんどいのだと。
そんなのを見ると、そりゃ正社員=怖いと錯覚も起こしますよ。フリーターの方から見ると、どんだけ大変な思いをさせられるのかと気が気でならなくなって動けなくもなります。
でも実際のところは、フリーターの方も背負ってきた責任の延長があるだけです。正社員になったら責任が大きくなりすぎるという錯覚こそが、いちばん怖いのと考えておきましょう。
正社員への応募や面接が怖いものになっている
応募や面接も、正社員枠を目指すと怖いと思っている人がいます。これは理解できるところではあるんですよね。確かに、フリーターよりは正社員の方が、企業もしっかり応募者を見ていますから。
しかし、しっかり求職者をチェックするというのは悪いことではありません。企業も採用する以上は、真剣に見ることも重要だからです。
これはフリーターの方にも言えることです。バイト応募時より、正社員を目指す方がしっかりと企業を選んでいませんか?つまり、それだけ真剣になるからこそ緊張しやすく怖い気持ちになるのです。
本気度を測るための圧迫面接が起こったりするのも、こういった背景があることは否定しません。ただし、それも一部の企業が間違った採用方式を行っているだけなんですね。
例えばですが、求人エージェントなど第三者を通して募集をしている企業などは、応募も面接も普通に行うだけです。怖い企業は、例外のイメージから来ていることが大半なんですよ。
思い込みも関係している
正社員で働くことが怖くなる背景には、思い込みが大きく関係しています。怖いと思えば思うほど、その恐怖心は強くなるんですね。
そのため正社員に対して間違ったイメージを持ったり、錯覚を起こしていないかは考えるべきと言えます。
フリーターのままの方がリスクで怖い【現実】
「正社員を怖がるな」というメッセージを書いていますが、それは、フリーターのままでいることがなにより怖いからです。
フリーターで働いている方が落ち着くと思っている方には、知っておいて欲しい問題をまとめました。
フリーターや派遣のままだと30代を境に正社員の道が閉ざされる
20代に向けて書いているブログなので、30代の方がいたらごめんなさい。フリーターや派遣といった非正規労働のまま30代になると正社員の道が閉ざされ始めます。
これは僕自身が、人材紹介の会社で働いているから理解していることでもあるんですね。20代なら無職からだろうと正社員になれるのに、30代は経験がないと苦しくなるんですよ。
しかし、この現実を考えずに、正社員が怖いからという理由で避けてしまっては・・せっかくの20代が勿体ないと思いませんか?
少なくとも、20代と30代では抱えているリスクが全く違うのです。正社員になるのは確かに怖いかもしれませんが、それよりもなりたいと思った時になれない方が怖い。
この感覚の違いは、30代にならないと分からないかもしれません。若手というだけで採用している会社は多いので、ある意味で20代はラッキータイムなんですよね。これを捨てるのはリスクです。
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正社員に就職したいフリーターは20代で支援を受けるべき【理由と具体策】
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勤続年数が長ければバイトも正社員並みに頑張らないといけなくなる
フリーターのリスクと言えば、勤続年数が長ければ長いほど、正社員並みに頑張らされる可能性が出てくる点です。ふつう、フリーターと正社員なら正社員の方がきつそうですよね?
しかし現実は、人手不足なところをバイトで補っていることがほとんど。今フリーターをしているあなたの職場も、あなたが抜けたら忙しくなりませんか?
特にまずいのは、勤続年数が長くなって正社員並みに仕事を熟知した身分になることです。バイトであろうと、仕事を覚えてくれるなら正社員はどんどん業務を任せてきます。
そうなると、ワンポイントで使える便利な存在として、正社員並みの仕事をさせられることさえあります。フリーターだから今は気楽と思っていても、いずれしんどくなるリスク。
僕の周りにも10年以上バイトを同じところで続けている友人がいます。彼も職場では正社員より長く勤めているポジションなため、給料に見合わない状態で働かされているんですよ。
正社員に登用してくれるかと言うと、今度はそれだけのスキルが整っていないと都合よくはぐらかされる・・。こんな理不尽を許してはいけないと僕は思いますね。
バイトだろうとブラック企業に入ってしまえばしんどいだけ
正社員になるのが怖いからバイトで・・と働いていても、ブラック企業に入れば結局は同じようなしんどさを背負わなければいけなくなります。
ブラック企業のヤバいところは、バイトも正社員も関係なく「そこにいる労働力」としてしか見てこない点です。時給で働くのに、時間を過ぎてもタイムカードを切らされて・・とか普通にありますからね。
正社員になる怖さは、仕事のしんどさや厳しさが影響してますよね。それにも関わらず、結局バイトも正社員も同じ目に遭わされては意味がありません(汗)
そのため、ブラック企業を回避するように就活する必要があり、誰かに相談したり、人材エージェントを頼る必要が出てきます。
ブラック企業を避ける就活の仕方は、僕もまとめているので参考にして下さいませ。バイトか正社員かで考えると、思わぬ落とし穴に落ちるので注意です。
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どうすれば正社員で働くことが怖くなくなるのか?【5つの克服策】
ここでは、正社員で働くことの克服策をまとめておきます。具体的にどういったケースで克服していけるのか、僕の経験を含めて解説しておきます。
怖いと思っているだけで、全く対策していなかった方ほど道しるべになるはずです。
「人間関係」はむしろ正社員になった方が有利
人間関係って煩わしいと思いませんか?正社員になると一緒に働く時間が増えたり、職場の飲み会などの付き合いが面倒に思えたり。僕はこの関係になるのが「怖い」と思うことがありました。
しかし、人間関係については、フリーターで働く方が負担は増えてくるんですね。なぜなら、ずっと同じところで働く正社員は、それだけで団結力が生まれるからです。
実際に、フリーターと正社員の間で疎外感を感じながら働いてた時期が僕にはありました。同じことを感じているフリーターの方は多いと思うんですよ。
職場の流れを仕切り、自分たち(正社員)が回しているというあの空気。バイトも正社員も同じ仲間というのは建前で、見えない壁ができているのです。
こういった人間関係も、正社員になる方が強固になるので、フリーターより有利になると知っておくべきですよ。
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「仕事に対する能力」は思っているほど差がない
「正社員とバイトの能力差」は嫌でも気にしていると思います。フリーターの方が一般的に能力が低いとされていますからね。
しかし、仕事に対する能力差が生まれるのにはカラクリがあるんですよ。なぜなら、仕事にコミットしている時間や、任される仕事の質が違っているからです。
フリーターの方は、基本的に同じ作業や業務の繰り返しなので、もし苦手なことがあったらそこから挽回することが難しいです。同じことを繰り返しても、苦手なことだと得意になれませんよね。
それに比べて正社員なら、色んな仕事を任されるので、苦手なことも得意なこともトータルで評価してもらえます。実際、バイトの人も色んな業務をしてみると、そんなに差がないと気づくはず。
「あれ?この正社員は仕事が思ったよりできないぞ」と感じたことはありませんか?つまり、採用された枠が違うだけで、実際は人間なので思うほどの差はないんですよね。
自分の経験や過去と、これからの未来を同一視しない
正社員=怖いという認識を克服するには、自分自身の経験など過去を振り返り過ぎないことです。見るべきは過去ではなく、これからやってくる未来です。
前述しているのですが、フリーターの方が正社員に抱くトラウマは、まさに過去の産物です。もしバイトで楽しい思いをしていたら、正社員に対してそこまでハードルを感じていないはず。
同じバイトをしても、ブラックバイトやとんでもないクソ上司の元で働いた人ほど、「社会に出ると怖そうだぞ」と思いがちなんですね。
つまり素晴らしい上司や、教え方の上手い先輩に出会わなかっただけだと、割り切って考えてみる姿勢も必要ということです。
ただし、いい職場に入るための努力は必要です。企業リサーチを徹底する、職場見学に行く、人材アドバイザーに相談する。こういった努力は、未来を良くするのでお試しあれ。
就職不安を十分に理解してもらった上で働く
もう就職が怖いのは、ある程度は仕方がないことと受け止める必要もあります。怖いとか不安になるのは、すぐに回避できない問題ですからね。
しかし、この恐怖心も自分自身の問題として解決しようとすると無理が出てしまいます。なぜなら、正社員が怖いのはあなた自身の問題とも言えないからです。
再三書いてきましたが、過去に当たった職場や経験が悪かった部分もあるのです。そのため、ある程度は就職に対する不安を理解してもらった上で働けた方が良いです。
その点で、求人エージェントを通した相談などは効果的です。過去にあった嫌な思いや、仕事に対して恐怖心のあるところをバックアップして働ける環境を提案されやすいです。
「相談なんて意味がない」と思いがちですが、就職に対する不安を抱えている人をサポートする求人サイトも増えています。相談して納得してから働くのも克服法の一つですよ。
「嫌なら辞める」と覚悟を決めておけば気持ちは楽になる
正社員の怖さの1つに、就職したら辞めにくいという誤解がある点です。これは正社員だろうと、バイトだろうと辞める人はすぐに辞めていくんですがw
僕自身が、就職してすぐに辞めた経験があるからというだけではありません。人材紹介の仕事をしていると、正社員になって3日とかで辞める人は普通に見てるんですよね。
何か当事者に取って「違う」と思うところがあったのだと思いますが、こういう人たちを悪いとは僕も思いません。なぜなら、「嫌なら辞める」の気持ちがあれば気持ちが楽になるからです。
「正社員になるのは怖いんだ」と委縮するより、最悪のケースを想定しておく。最悪は辞めて問題を片づけると考えておけば、試しに行動する範囲は広がります。
正社員であっても、バイトであっても。人が辞める時は辞める物です。気負わずに、逃げ道を用意しておくことで恐怖心を克服していけることも考えておきましょう。
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まとめ 正社員に就職するのが怖いのは、思い込みの可能性も高い
正社員で働くことを恐れすぎると、どんどん怖い方向に進んでしまいます。過去に働いたバイトで嫌な思いをしたり、今現在で正社員に虐げれていたりするとマイナス思考になりがち。
しかし、働いている場所が悪いだけで、しっかりとした就活を行えば、恐怖心を打ち消して働くことが可能になります。
一例として転職エージェントなどで、自分が働く環境をちゃんと調べておくのは一つの手です。エージェント利用をすると、怖さに対するフォローが以下のように受けられます。
- 正社員が怖い理由を伝えられる
- どういう職場環境なら安心して働けるのかを確認できる
- 条件の良いところがあれば紹介してもらえる
こういった手順を踏まえると、少しずつ正社員への怖さも緩和される仕組みです。
一人で抱え込んで、恐怖と戦っても答えが出ないと思うのであれば、相談してみるといいですよ。思い込みが関係していることもあるので、少しずつ自分に取って就職しやすいルートを辿るべきです。
僕も使った求人エージェントなどはブログで紹介しているので参考にどうぞ。