職務経歴書の書き方って複雑すぎるんだよなぁ・・
バイトの面接って履歴書だけでも問題なかったりしますよね。というか僕、アルバイトの面接に職務経歴書を持っていったことがありません。無くても採用されるから(汗)
でも正社員を目指そうと思ったら、職務経歴書は必須になります。ただこれまで書いてこなかった場合、急に必要になってしまえば悩むのも当然の感覚ではないでしょうか。
しかし、20代フリーターなら職務経歴書の書き方もコツを押さえれば問題ありません。なぜなら職務経歴書といっても3つの項目を狙って書くだけだからです。この3つの項目とは
職務経歴書のコツ
- 職務要約
- フリーター経験をどう活かすか
- 実体験エピソードを入れた自己PR
たったこれだけです。職務経歴書に悩んでいた当時の僕が見たら、拍子抜けするような話。実際に20代の方なら、これくらいシンプルに絞って書いて問題ありません。
今は人材紹介の会社で働いているので、元フリーター当事者として、そしてプロの視点しても解説させて頂きます。
人事担当はフリーターの職務経歴書のどこを見ているのか?ポイント3つ
企業の人事担当の方とお話をしていると、ほぼ職務経歴書を見るポイントは決まっていることが分かります。
飲み会の席など、リラックスした環境でこぼしてくれる話なので立場的に美味しいなと思って聞いていますw
人事担当者がフリーターの職務経歴書のどこを見ているのか、詳しく解説してみますね。
「フリーター経験」を応募企業でどう活かせるか
「フリーター経験を応募企業でどう活かせるのか」は必ず見られると思って下さい。人によるものの、「フリーター経験は職歴になりにくい」と考える人がいるのも事実です。
確かに、バイト業務だと正社員に比べると責任も少ないので分からなくもありません。
しかし大事なのは、フリーター経験も使い方次第で役立つということなんですよ。
職務経歴書はただ事実を並べればいいだけでなく、「自分はこんな経験をしてきたので御社ではこのように役立てられます」という主張に使わなければ意味がありません。
フリーターでも正社員就職に相性のいい経験となる業種もあるので、下記の記事を参考にしてみて下さい。今働いている業種と相性が良ければ狙い目と言えます。
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フリーターが正社員になりやすい業種・職種は7つ【役立つバイト経験を活かせ】
フリーターから正社員になるのは厳しいと感じる・・。だから、せめて正社員になりやすい業種で挑戦したい・・。 フリーターから正社員になる際に、正社員登用のされやすさは気になります。僕もフリーター当時は、正 ...
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就職への熱意と本気度が伝わってくるか
履歴書に比べて職務経歴書の書き方が難しく感じるのは、応募者の熱量が試される傾向にあるからです。
履歴書と職務経歴書の違いは、履歴書が浅い事実を書くことに対して、職務経歴書は深い事実に触れていることが挙げられます。記入スペースの差もありますが(汗)
過去の経歴が分かればいい履歴書に対し、職務経歴書では自分なりに経験して来たことを振り返らないといけない場面も出てきます。
その際に、上辺だけの言葉だったり、とりあえず書かれたプレゼン資料のような物だと・・読み手は微妙な気持ちになりますよね。
20代くらいであれば、上手できれいな文章でなくていいので、その人の思いが伝わるような書き方を意識することが重要と言えます。(※後でサンプルで出します)
これまでの仕事からプロ意識を持って学んでいることがあるか
「熱意と本気度を伝えよう」と書きましたが、プロ意識を指す言葉でもあります。例えばフリーターの方は、これまでの仕事にプロ意識を持って、取り組んで来られたでしょうか?
「そこまでプロ意識を持つことなんかない」と、フリーター当時の僕だったら答えています(苦笑)
20代の若い人がバイトをしていると、当然ですがそんな感じだと思います。ただし、正社員として採用したい企業目線では、このプロ意識がある人材かを判断してくるんですよ。
その際には「業務に責任を持って、何ごとにもプロとして取り組んでくれる人が良い」のは言うまでもありません。
過去のフリーター業務も、書きようで責任やプロ意識を持った人物だというアピールができます。一例ですが、取り組む姿勢や学ぶ意欲なら、少し書いても伝わるんですよ。
今までフリーターだったことがマイナスになるのは、ただ与えられた作業をしていたからという側面も否定できません。正社員として今後はプロ意識で頑張ることが求められます。
これだけで十分!職務経歴書に書くべき項目はたった3つ
職務経歴書に書くべき項目を3つにまとめています。冒頭でお話しましたが、実際に意識すべきポイントは、これから述べる3つになります。
僕のブログは解説記事として、長くなっているのですが、勘のいい方はここの3点を書いて完成させられるはずです。
職務経歴書は「職務要約」が柱になる
職務経歴書を書く際には、過去の業務をざっくりと要約する必要があります。「どんな仕事をしていたか」がパッと分かればいい程度なので3行程度でまとめて問題ありません。
しかし、この職務要約は経験として過去にやっていたことの柱になる部分なので、分かりやすさを重視して書きましょう。3行にまとめる内容だと
- どんな業務を行っていたのか
- 仕事と自分の立場や関係性(責任の度合い)
これらの点について、読み手である人事担当者が、ひと目で確認できる内容になっていれば問題ありません。
長い文章だと他に応募者がいる場合など、ダラダラと読まなければいけない苦痛となるので注意ですw
フリーター業務から活かせる経験・スキル
過去にやってきた業務から、何をどう活かして働くことができるのか。これについて、経験やスキルなど、得てきた物を書くことが求められます。
ただ働いてきた経歴を伝えるだけなら、履歴書に書けば大抵の問題はクリアできますよね。しかし正社員就職になると、それだけでは足らないのです。そこで活かせる経験の書き方のコツは
- 過去の経験を、応募企業の仕事に当てはめてどのように使えるかを書く
- フリーター業務で培った働く姿勢が、応募企業でも応用できることをアピールする
「ただフリーターをやってたんじゃないんだよ?」という気持ちで書くことが重要です。
人事担当者の方も、働く姿勢や経験を活かせる人材を高く評価する傾向にあるので、過去を丁寧に振り返ってみて下さい。
自己PRとなるエピソード
職務要約したり、過去の経験を書こうと思っても、文章慣れしていないと書きにくい方もいます。20代当時の僕も、どうしても書きにくいことはありました。
そういう方には、ぜひ使っていただきたい書き方として、「自己PR感覚で書く」「エピソードを入れる」という書き方があります。実は僕も、これは多用して採用されてきた1人(笑)
今でこそブログを書きたくなるくらい、文章作成は好きなのですが、当時は何も書いていなかったので・・。そこで求人アドバイザーの方に教わったのがエピソード記載でした。
- 働く中で感じたこと、経験になったと思えたことを書く
- 自分の得意なことを前面に押し出して、しっかりと自己PRする感覚で書く
このような書き方を目指します。実際に人材紹介の仕事をしていて、書き方が分からない方には、僕はこの方法を伝えていますね。
皆さん、自分事っぽく書く視点を大事にするとスラスラ進む傾向があるんですよ。
面接官がマイナスに受けとる職務経歴書のNGポイント【添削必須】
「あちゃ~・・こんな書き方はダメだ・・」という書き方も、全く知らない人はついついやりがち。僕も実際にアドバイザーさんに注意されたことがあります(汗)
そのため、ここでは人事担当や面接官がマイナスに受けとるNGな書き方を説明しておきます。職務経歴書としては添削必須になるので、間違えないようご注意ください。
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フリーターから正社員になれる面接対策【受かるコツ総まとめ】
正社員になりたいけど面接が苦手・・ 失礼ですが、アルバイト採用の面接なら適当で済ませられますよね。そのため、フリーターの方は、一般的な面接スキルを持っていないケースが大半です。ちなみに僕もそうでした( ...
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働いてきたバイト経歴をすべて書いてしまう
フリーターとして働いてきたバイト経歴は、すべて埋めなければいけない訳ではありません。当たり前ですが、読み手の負担を減らすために絞って大丈夫です。
仮にバイトを10か所で頑張っていたとして、果たして・・それを全部書くのが正解に思えるでしょうか?普通に考えると、書くのもしんどくて嫌になりますからね(汗)
そのため、経歴としては3社前後にしておいて問題ありません。具体的に言うと
- 自分の経歴の中で、長く続けたバイトを3つ前後で選ぶ
- すぐに辞めている仕事などは、そもそも薄い内容にしかならないと割り切る
- 経験として応募企業で活かせることが伝わればいいと考える
こういった感覚で作っていきます。履歴書では書いているのに、職務経歴書には書かないの?と思う方もいるかもしれませんが、短い経歴は軽く触れる程度で問題ないです。
変な話、全部を人事担当の人に読ませようと思う方がおこがましかったりします。「ここだけを読んで欲しい」という場面を区切って伝えるイメージが重要ですね。
応募先の会社に関係のない話を書く
応募先の会社に、全く関係の無い話は書かないようにして下さい。これは上記の話と重なりますが、必要のない経歴をガンガンに書いても読み手の負担になるだけなんですね。
僕も、転々とバイトをしていたことを、良いように解釈して欲しくて「これだけやっています!」と全部アピールしてしまったことがあるんですよ。1週間で辞めたのとか、本当に書かなくていいw
普通に求人アドバイザーの方に、この書き方はマズかったですね(汗)とつっこまれて修正するようになりました。
分かりやすく言うと、肉体をバリバリ使う仕事に応募しているのに、デスクワークのタイピング速度を自慢するような書き方ですね。「そんなの知らんがな」と人事担当者に思わせないようにして下さい。
学んだことではなく作業経験を並べてしまう
これはやりがちですが、過去にやってきた仕事の作業部分をピンポイントに書き連ねないようにして下さい。作業経験は書いても良いのですが、学びがなければ意味がありません。
具体的には「上司に言われてA~Eの作業をしていた」という、作業内容の説明で終わるものですね。これでは、ロボットが機械的に動いていることと差別化ができないですよね。
そうではなく、「上司に言われてA~Eの作業をしていた。ただBの作業については失敗があったが、○○の方法を試すようになって上手く仕事ができるようになった。仕事のやり方を1つ学べた」という具合。
このように書くと、仕事に向き合う人物像がイメージできますし、言われたことしかやらない指示待ち人間と思われるリスクも減るんですね。書き方ひとつで変わるイメージにご注意を。
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仕事で「言われた事しかできない人」だった僕の改善策3つ
仕事で言われたことしかできなくて何が悪いの? 言われた仕事を真面目にこなしても、「言われたことだけで終わらせるな!」と怒られることがありませんか。僕も経験していますが「指示通りやったのに・・」と反発し ...
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僕が採用された職務経歴書をサンプル公開【テンプレートに使っていいよ】
それでは、僕自身が実際に採用された当時の書き方で、職務経歴書を公開します。
サンプルにして頂きたいのと、全く書けない方がいるならテンプレ化して使って欲しいと思った次第です。職務経歴書は自由スタイルに書けるので、好きなようにアレンジしても大丈夫ですよ。
※ちょっと個人特定とか怖いので、一部は都合で変えてますw
IT系の会社に入る際に書いた職務経歴書になります。
職務経歴書
【勤務先企業・部署】
××デパート、物販コーナー担当(〇年~〇年)
職務要約
デパートの地下物販コーナーにて、和菓子販売、お土産の販売スタッフとして働いていました。
主な業務は、商品説明、レジ打ち担当です。商品の売れ行きや在庫を確認しつつ、販売推進のために呼び込み等も行い営業利益に貢献してきました。
【勤務先企業・部署】
××製造にて工場勤務、携帯電話の組み立て担当(〇年~〇年)
職務要約
工場内でのスマートフォン組み立て作業に携わっていました。主には決められたペースで流れてくるレーン作業を行い、完成した部品のチェック、納品の可否を判断しています。
不良品等の出荷はトラブルになるため、入念なチェックを意識してきました。
【勤務先企業・部署】
××ラーメン勤務、調理を含む接客全般(〇年~〇年)
職務要約
ラーメン店にてホール、調理場を任されていました。社員の方が調理を行うため、調理補助という形で働いています。
ホールと調理場を往復しつつ、店内の混雑状況の緩和や、よりスピーディーに配膳することを心がけてきました。
【資格・特技・スキル】
自動車免許
【アピールポイント(自己PRや学んだことなど好きな書き方でOK)】
過去に働いていた職場では、周りの動きによく気を配っていると褒められてきました。接客の仕事では、気を配ることが求められるため学べたスキルになったと思っております。
仕事の中で、周りの同僚の方に気を配れないと、チームとしての輪が崩れる事になるという認識で働いてきました。
IT業界ではパソコンと向き合う時間が長くはなると思いますが、プロジェクトを動かす際には周りを意識する習慣が役立つと考えております。
職務要約はサラッと書いて、あとはアピールポイントに持っていきました。簡単な作りですが、シンプルな方が目を通しやすい点を意識しています。
何度も言いますが、長ければ長いほど読むのが疲れるので、相応のポイントを押さえた程度で問題ありません。
書く際に気をつけたポイント
- キチンと要約されているか
- 職務から学んだスキルや経験は書けているか
- アピールしたいポイントは明確か
この3つを意識しておけば、書き方がよく分からない方でもそれっぽくなります。
変に凝った書き方を指南する人もいるのですが、まずは書きやすい方法の模索をされることが大事です。
職務経歴書の書き方にありがちな悩みと回答【Q&A】
僕の勤める人材紹介の会社で、よく聞かれる職務経歴書の書き方への悩みについてまとめておきます。Q&A形式にしているので、参考にして下さい。
手書きかパソコンのどちらで作ればいい?
これ、めっちゃ聞かれるんですが、履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンと覚えておくといいですよ。履歴書もパソコンで書いても悪くは無いのですが、古い会社は手書きを評価するので(汗)
パソコンを使用する際に気をつけたいのは、フォーマットを使うと書きにくいと感じる人がいることです。
職務経歴書はオリジナルな作り方でいいので、ダウンロードするよりWordなどで作ってもいいかもしれませんね。
僕の今回お知らせした書き方も、20代当時はフォーマットがかなり不自由に感じまして。結局オリジナルで書くようになって、シンプル化していきました。
バイト経歴が少ない人はネタ切れを起こさない?
バイト経歴が少ないと、書ける内容が少ないという方もいます。正社員だと1社に勤めているだけで、相応の仕事が振られるので書く内容も増えるんですけどね。
アルバイトだと何年頑張っても、同じ業務だったりするので、困るポイントになりがちです。そこで使うと良いのは、学んだことを仕分けすることです。
業務は増やせませんが、学んだ内容はいくらでも増やせますよね。複数のバイトをしていると、1社につき1つ書けばいいのですが。1社しかバイト経験がないなら3つ学びを挙げるという感覚ですね。
ここは匙加減なので、個人的にボリュームに満足できる範囲に増やすといいですよ。
【参考】職務経歴書が書けないなら転職エージェントを使うべき理由3つ
職務経歴書は述べてきたように、少し書くのがしんどい部分もあります。
もし自力作成が難しいと思うなら、経歴書の作成セミナーに参加したりするなど教わることを視野に入れましょう。
僕の場合は、仕事を探したいことや個別指導を受けたかったので、転職エージェントで教わりました。20代フリーター向けのエージェントなど、活用しやすいので使うといいですよという理由をまとめておきます。
履歴書に比べて職務経歴書はフォーマットも多く迷いが起こりやすい
僕は実体験から、簡単すぎるほどシンプルな書き方を推奨していますが、実際のところは書き手との相性にも影響されます。
僕自身、人材紹介の仕事をしていて、どれだけ簡単な書き方で指導をしても書けない方は出てくるんですね。これは僕の教え方も悪いのですが(汗)
そういった場合には、誰かのサポート付きで経歴書を作ることが無難になります。助けてもらった方がすぐ作れますし、作ったのに失敗していたというミスも減らせますから。
職務経歴書のフォーマットは、本当に多くて使い勝手が悪いのが現状です。個々の経歴や、書き方にあったやり方を教わるためにエージェントを使う意味は大きいですよ。
応募企業ごとに書くべき内容が変わるから
職務経歴書も、応募企業ごとによって書く内容を変えなければいけません。履歴書と同じで、使い回せる内容になるほど就活は甘くは無いんですね。
そこでエージェントに相談すると効率的という話です。企業の担当者の方と、人材会社やエージェントは繋がりがあるんですね。
そのため、どういう人材が欲しいのかや、過去にどういう経歴を持った人が向いて採用されたのかも熟知しています。そこに合わせて、経歴書を作っていけば採用率もUPするという仕組み。
僕も実際に、フリーターをしていた20代当時。「こんな裏情報を知った上で書けるのか」と有利に思った物です。ある意味で、知らない人が損をしちゃう世界とも言えることをお忘れなく(汗)
労働条件や給料交渉なども含めて対応してもらえる
せっかく応募するのであれば、細かい労働条件や給料について交渉してもらった方が良いです。ブラック企業的な条件で働くことになれば、せっかく作った経歴書も虚しさが出てしまいますよね。
給料なども、事前にエージェントを通しておくことで、どういった仕組みで収入が増えるのかなど知ることができます。これも、自分で確認できる人はいいのですが・・言いにくい人が大半ですよね(汗)
そのため代行して交渉してもらうことで、仕事に向き合うやる気や安心感が変わってきます。20代でフリーターをしていると、社会経験の浅さから就活時に企業に丸め込まれることもありますからね。
自分一人では就活に上手く対応できないと感じていれば、20代ならまだまだサポートを受けられるのでぜひ活用されてみるといいですよ。
フリーターの方に向けた、「履歴書の書き方」もまとめているので合わせてどうぞ。
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【履歴書の書き方】フリーターから正社員になれるサンプル付き!人材系社員の暴露
フリーター経歴が長いので、履歴書の書き方に困っている・・ 正社員に就職したいのに、履歴書の書き方で悩むと先に進めないですよね。僕もですが、フリーター当時は、とにかく履歴書の書き方で困っていました(汗) ...
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