フリーター経歴が長いので、履歴書の書き方に困っている・・
正社員に就職したいのに、履歴書の書き方で悩むと先に進めないですよね。僕もですが、フリーター当時は、とにかく履歴書の書き方で困っていました(汗)
すぐ辞めてる仕事はどう書けばいいのかな・・、志望動機が思いつかない・・、ウソを書いてごまかしたい・・。というように、書き方そのもので苦しんでたんですね。
でもご安心ください。
今の僕はフリーターから正社員になり、人材紹介の会社で働くサラリーマン。履歴書の書き方においては、誰にも負けないくらい事情に詳しいブロガーの一人です。
そのため
- フリーターから正社員になるための履歴書の書き方を教えて欲しい
- 正社員採用された人の履歴書をサンプルで見せて欲しい
こういった要望に全部お答えできます。僕自身の経験を踏まえつつ、人材会社の社員として内情を暴露してみますね。
履歴書を書く目的は「自己PR」であることを忘れない
まず、履歴書を書く目的をハッキリさせてください。その中でも、「自己PRすべきものである」という認識を忘れないこと。
フリーターの方が履歴書を書くときには、正しい答えを求めがちなのですが・・大事なのは自分をどうPRできるかです。そのため、書く際の注意点についてまとめてみました。
自分の汚点ではなく良いところをアピールする
フリーター真っただ中にいると、自分の経歴を含めて「汚点」のように扱う人がいます。僕もフリーター当時には自信の無さから、バイト歴なんて・・と考えたので分かるのですが。
しかし、自己アピールをすべき履歴書で、自分の経歴を汚点のように扱うのはいかがなものかという話です。
フリーターの仕事や経歴をあまり出したくないと考え、うやむやに濁しながら書く人などは気をつけて下さい。バイト経験はうやむやにせず、書ける範囲で主張に使うべき。
マイナスに思われそうなところに意識が行き過ぎると、自分自身のアピールポイントをしっかり書くことが出来なくなるのです。
バイトをダラダラやっていた時期もあるかもしれない。だけど、その中で見つけた自分のPRポイントなどはしっかり自信を持って伝えるよう意識してください。
企業の人事担当者に気持ちよく読んでもらう内容にする
良くも悪くも、就活って社会的マナーを試されるんですよね。履歴書も例外ではありません。というのも、就活してる時って求職者も企業も、メイクをしてるような物なんです。
「相手によく見せること」は重要なので、企業も求人案件はなるべく綺麗に仕上げて掲載してきます。入社して「思っていた会社と違うぞ!?」なんて経験が誰にでもあるのはコレが理由です。
それにも関わらず、求職者はストレートにありのまま自分を出そうとします。ウソを書くのはいけませんが、過度に真実を出すんですね。
例えばフリーターで働き始め、3日やそこらで辞めたことでも書いてしまう人がいます。しかし、こういうのって本当は要らないんですよ。3日なんてある意味、ちょっとした間違いの就職ですw
お互いに気持ちよく面接するために、企業担当者が目を通しやすい内容にする。これは後述しますが、書き方のテクニックになるので覚えておいてください。
人事担当者が見ている履歴書のポイント
人材会社で働いていると、人事担当者の方ともお話をすることがよくあります。その中でも、「履歴書のどこを見ているのか」を聞かせて頂くことが多いです。
そこでこの場では、企業の人事担当者が履歴書のどこを見ているのかを解説してみたいと思います。
見られている場所を知っておけば、対策する方法として優位に立てるようになります。
フリーターの「志望動機」は最重要項目として見ている
絶対に見られるのは、志望動機です。特にフリーターを続けていた人が、急に正社員に就職を考えるなら、理由は気になってしまうのが企業の心情。
そこで適当な志望動機で、何となく正社員雇用されようとしていないかを見てくるのです。明確な志望動機であればあるほど、人事担当者も信じてくれるので書き方には注意しましょう。
色々と書くことはあるのですが、志望動機の具体例に使えるテーマとして
- 企業のどこに惹かれたのか
- 会社に入って自分がやってみたいこと
- 求職者と企業の接点
なんでもいいのですが、具体的かつ納得させられる動機に繋がっているかを確認しましょう。僕も志望動機は、エージェントの方と考えてもらうなど工夫をしてきました。
過去の職歴(バイト歴)を判断材料にしている
「過去の職歴」は判断材料にされます。これは、応募先の企業との親和性を見るもので、全く畑違いのスキルを持っている人は採用に戸惑いが出ます。
例えば工場バイトをしていた人が、いきなり対人スキルをバリバリに活かす販売をするなら、やはり採用側の不安は出てきます。
こうやって過去のバイト歴も判断材料にされるので、仮にバイトだったとしても業務内容は具体的に書いておく方が無難です。
「バイトだから大きな仕事はしてない」という人もいますが、そのバイト業務の中から細かくやっていた仕事を分けて伝える必要があります。
応募先の企業にとって役立つスキルと見なされれば、採用にはグッと近づけるので書ける範囲で書きましょう。
企業がどんな経験を求めているかに合わせた内容を書くといいですよ。
フリーター期間を経て現在に至る「今」を知りたい
過去のフリーター経歴は気にしてきますが、それでもチェックされるのは「今」現在に至る状況です。経歴としてフリーターの過去を見ても、やはり今をいちばん評価します。
というのも、フリーターが溢れている現代では、それほどフリーター期間がマイナスに受け取られることも無いからなんですね。
それより、フリーター時代からどのように変わって、今正社員を目指そうとしているのか、この視点で人事担当者も見てきます。
もし何も考えずにフリーターから正社員になろうとすると、「ただ正規雇用の枠に入りたいだけかな」と思われるかもしれませんが。
しかし、今なぜ正社員として働かねばいけないのかを語れる人になっていれば、企業も評価してくれるわけです。今から頑張る姿勢というアピール姿勢が重要です。
【決定版】フリーターから就職するための履歴書の書き方のコツ7つ
履歴書の書き方には重要なコツが7つあるんですよ。
この7つを抑えてしまうと、ほぼ採用されない問題に関してはクリアできてしまいます。
もし採用されないなら、もっと他の部分で問題があると言えるので、ぜひ参考にして下さい。
履歴書を使い回さず丁寧に書く
履歴書を使い回す人は、一定の割合でいます(汗)僕も人材系の会社で働いているので分かるのですが、使い回しで持ってくる人がいるんですよね・・。
確かに、履歴書を書くのは面倒ですし、何度も書き直していたらやる気が無くなるのも無理はありません。
しかし、相手に読んでもらうための経歴書が使い回されていたら、受け取る側はどんな気持ちになるでしょうか。「ここがダメなら、別で使うんだろうな」と受け取るのが普通です。
「使い回しはバレない」と思う人もいるかもしれませんが、よれた感じや、志望動機の内容(無難な話)などですぐわかるので、面倒だったとしても使い回しはやめておきましょう。
と言いつつ、フリーター時代に僕もやったことあるんですが、見事に落ちてましたw
空白期間は無理に埋めようとしない
フリーターで仕事を転々としている人など、空白期間が出来てしまうこともあります。少しの期間ならいいのですが、数ヵ月~1年とか。長いともっと空いていたりする人もいますが。
ただ、この空白期間も無理に埋めようと思わなくていいのです。強引に埋めようとすると、やはりウソっぽい内容に仕上がりますし、質問されたときに答えにくくなるリスクが増えます。
そのため空白期間も使いようなんですよ。例えばですが、「資格取得の勉強をしていた」とか正直に「仕事について考えていたら時間が経った」とか。
正直に伝えても、それはそれで一人の人生なんだと受け止められます。人事担当の方とお話していても、「別に空白期間くらい今のご時世はありますよね」と聞くくらいです。
フリーターの方が理解されにくいと思っていることでも、現場の人たちは「そういうこともあるよね」くらいに受け止めると思うと気持ちは楽になるはずです。
履歴書にウソの内容は書かない
時々いますが、ウソの経歴を書く人がいるんですねwこれは僕も人材紹介の会社で働いていて困ると思うのでウソはヤバいと伝えておきます(汗)
影響のないウソならいいのですが、フリーター経験しかないのに、正社員として働いていたみたいな話は困ります。
スキルや経験として判断して採用されることもあるので、ウソ経歴で働いてみると・・すぐにバレた。こういうケースも少なくありません。
じゃあどうするのかと言うと、必要なウソと、やっちゃダメなウソを分ける事です。
仕事に直接的に影響しそうなウソは、経歴などで盛り過ぎないようにして下さい。何ごともバランス感覚ですよ。
すぐに辞めたバイトや仕事は書かなくていい
「すぐに辞めたバイト」はどうしようか。こう考えてしまう人もいますが、せいぜい1ヵ月以内に辞めてしまったような仕事は、無理に書かなくていいです。
というのも、1か月くらいで仕事を辞めたことを書いていると、それだけで履歴書が読みにくくなっていくんですね。
ウソはダメという建前はあるけど、前述したように人事担当者の方が読みやすい履歴書であることも求められます。その際に、いちいち1ヵ月だけやったバイトを読まされる身にもなって下さいw
もういっそのこと、書かないでいた方が、読み手の負担を減らせていいのです。世の中、何もかも正論を通していると息苦しくなるという話です。
僕がエージェントさんに教わった当時は、「半年くらいで辞めた仕事も、少し長めに働いたことにしましょう」と付け足してもらったことがあります。こんな感じで、適当でもいいんですよ(笑)
仕事に影響しないことなら、お互いのストレスがない範囲でコントロールしておきましょう。
フリーター経験もアピール材料にしてしまう
「どんなフリーター経験をしていたか」について、アピール材料になりそうなところは書いておきましょう。
バイトだろうと、今から応募する企業と相性が良ければ、それだけで採用される確率もUPするものです。書かないと、アピールにならないですからね。
過去に、「この業種にこのバイト経験は役立つ」という内容を書いていたこともあるので、参考にして頂ければと思います。
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志望動機はどの会社でも使える抽象的な内容にしない
志望動機については、どの会社でも使える内容は避けておきましょう。具体的には、「企業に入って社会の役に立ちたいと思った」みたいな内容です。
どの業種にも使えて、それっぽい大人の振る舞いに見えてしまうのは抽象的な書き方のいいところ・・なのですが。
実際に企業側は、正社員採用するハードルが昔に比べて高くなっているのも事実です。「働いてくれれば誰でもいい時代」は終わっているので、明確な理由のある人を雇いたいんですね。
だからこそ、具体的な志望動機で攻めて行く必要があるのです。介護なら、役立ちたいみたいな話ではなく、「社会全体を見た時に人手が足りないことに違和感を感じる」とか。
社会問題の視点から切り込んだりすると、各事業の担当者も「よく勉強しているな」という目で見てくれやすくなります。「志望動機は具体的であれ」とはこういう理由からも言えます。
【サンプル】実際に僕が就職できるようになった書き方
僕自身が、フリーター時代からの就活を通して、就職できるようになった書き方も公開しておきます。
これまで述べて来た書き方のコツを、凝縮しているのでサンプルとしてお見せしますね。
NG例 正社員に採用されなかった頃の書き方
まずはフリーター時代、ざっくりと書き過ぎていたので採用されない時期がありました。今見ても酷いのですが、本当にこういう書き方をしていたのです(苦笑)
20~21歳 販売と製造のダブルワーク
22~25歳 ラーメン屋で接客
25~26歳 IT業界
26~27歳 介護職
28~現在 人材会社の営業マン
※平成〇年という書き方はしていないので、あらかじめご了承ください
何が酷いかは、言うまでもなく・・ただ羅列しているだけ。これでは読み手に響かないですよね。それでは、どのように書き方を変えたのか。
OK例 正社員に採用されるようになった書き方
20~21歳 販売スタッフと製造工場でのアルバイト
- 販売員(デパ地下での物販コーナーにて、商品説明、レジ打ち担当)
- 製造工場(スマートフォン工場にて組み立て作業)
22~25歳 ラーメン屋(パート社員)
- ラーメン屋にて接客。調理、配膳などを担当。
25~26歳 ウェブサイトプログラマー(正規雇用)
- 企業別のウェブサイト作成担当、設計に携わる
26~27歳 介護職(正規雇用)
- 老人介護施設にて、介護全般の業務を担当。
28~現在 人材会社の営業マン
- 取引先企業の開拓、人材紹介、職業相談など、サービス全般に携わる
このような感じに、具体性を持って書けるようになりました。
履歴書の書き方のコツでも説明した通り、具体性を持って書くことを意識するようにしています。ケースバイケースではありますが、個々の書き方に合わせた具体性を出しておきましょう。
特に気をつけているポイント
- 何の業務をやっていたのかを明確にする
- 転職活動などで無職になった期間などはあえて書かない
- すぐに辞めた仕事の期間は「〇~〇歳まで在籍」という形で濁しておく
以上をサンプルとして、僕の経歴を参考にして頂ければと思います。
【参考】履歴書の書き方に自信がない人は転職エージェントを頼る道もある
ここまで書き方を説明してきましたが、それでも履歴書というのはケースバイケースなんですね。
そのため、「自分のケースではどうしようもない」と困っている方は、転職エージェントに頼って書き方から相談してみると進展を狙えるとお伝えしておきます。
どういう点で利用すればいいのか、メリットを3つにまとめてみました。
添削を受けることで自己判断で履歴書を書かなくて済む
エージェントで相談すると、書いた履歴書に対して添削を受けることが可能になります。自己判断で履歴書を書かなくて済むので、分からないことがあればすぐに聞ける利点があるんですね。
「これ、書いていいのかな?」とか「こういう経歴は何て書けばいいのだろう?」という悩みに、すぐに答えてくれます。エージェントは就職のプロなので、分からない問題はありませんw
逆に自分で考えて書いたとしても、必ず正解に辿り着けるわけでは無いですよね。少なくとも転職活動を繰り返しているなら、履歴書の書き方もおかしい可能性は高いです。
実は「履歴書の書き方くらい分かっている」と自信満々な人ほど、添削するとボロが出ているんですよ。これは自分のやり方を疑わないからこそ起こるミスでもあるのですが・・。
自分で書いている内容に絶対の自信があれば使わなくていいですが、行き詰っている就活をしているならエージェント相談は活用すべきと言えます。
企業ごとにウケの良い書き方やポイントを教えてもらえる
企業ごとにウケが良い書き方が存在するのも確かです。企業が欲しい人材や、求めている志望動機があるとしたら知りたいと思いませんか?
これが可能になるのが、人材エージェントを使う魅力の1つでもあります。なぜなら企業担当者と、人材紹介エージェントの担当者は繋がりが強いんですね。
どういう人材が欲しいかについて、お互いに打ち合わせしているので、企業が好む人材像に履歴書を書き換えることができるのです。もはやチートw
普通に個人で就活していると「A社の人事担当者が求める人材像は○○」なんて絶対に分かるはずがありません。
それがエージェントを通すことで筒抜けになるため、活用しておくのも便利だと言えます。
仕事の斡旋も受けられるので一石二鳥
もし書き方を教わるだけでなく、仕事も思ったように見つけられていないのであれば、個々に相談に来た人材に対して仕事を斡旋してくれます。というか、これが本来の専門分野ですw
仕事の斡旋を受け、企業の人事担当者の声を知り、そこに合わせて履歴書を作って面接練習をする。実に効率的な就活が行えていると思いませんか?
僕は25歳の時から、人材エージェントを使うようになりましたが、これが身に染みて効果があると感じたので、以降はずっとエージェントしか使っていません。
他の求人サービスも良いところはあるのですが、やはり就活はできる限り希望する企業にしたいですし、受かりやすい道筋で進みたいものです。
履歴書の書き方を学びつつ、仕事の斡旋を受けて一石二鳥を目指すのはいかがでしょうか。
フリーターの方に向けて、「職務経歴書の書き方」もまとめているので参考にどうぞ。
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職務経歴書の書き方って複雑すぎるんだよなぁ・・ バイトの面接って履歴書だけでも問題なかったりしますよね。というか僕、アルバイトの面接に職務経歴書を持っていったことがありません。無くても採用されるから( ...
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