ブラック企業で働くことだけは避けたい
フリーターから就職を考える際に、ブラック企業は絶対に避けたいですよね。僕のフリーター当時は、正社員求人がすべてブラック企業に見えていて就職に悩みました。
実際、ブラック企業は多いですし、フリーターから就職して大変な目に遭う人も出ています。過労死など社会問題化するほどなので、他人事として片づけていい話ではありません。
しかし、ブラック企業を見分けることは、驚くほど簡単ということはあまり知られていません。
なぜなら、入社前に見分けるべきポイントを確認しておけば、ブラック求人を引く確率は確実に下げられるからです。そのためここでは、
- ブラック企業は入社しないと判別できないと思っている
- どうすればブラック企業を避けて就職できるのか知りたい
このような方に向けて、僕の実体験を踏まえ、ブラック企業の見分け方としてまとめました。ブラック企業を回避できる求人と併せてご紹介しておきます。
間違ったブラック企業の判定法と問題点3つ
よくある間違いですが、「ブラック企業を判別する方法は何となくわかっている」という人がいます。この判定法も、正しければ問題ないのですが、間違っていたら意味がありません。
例えば、思い込みや偏見で、ブラック企業ではないところまで避けてしまっては・・チャンスも逃してしまいます。間違えないよう、ありがちなブラック企業の判定法をしていないか確認してください。
ブラック企業が多いと言われる「職種」で決めつける
これ、かなり多いです。業種や職種だけを見て、勝手にブラック企業だと認定している人。一例として、飲食はブラックが多いとか、ITはサビ残がヤバいといった話を聞きます。
ですが、これは業種の問題ではなく、各会社の方針や、経営姿勢がどうであるかの問題なんですね。確かにIT業界などは、納期があるので仕事的にブラックっぽく見えやすくなることもありますが・・。
ちゃんと会社を選び、事前に雇用契約が結べていれば、よっぽどのことがないとブラック企業に入ることもありません。むしろ、決めつけて何も対策をしないから問題なのです。
「雇用条件や面接質問で、ちゃんと確認できてるの?」と僕なんかは思うんですよね。就活知識がないだけで、あなた自身がブラックと決めつけているかも?と疑う習慣も大事です。
誰が書いたのかわからない口コミや噂を判断基準にする
ネット上の評判や口コミ、噂を判断基準にする人もいます。確かに気にはなるのですが・・、僕は参考にしないようにしてきました。
なぜかと言うと、ネットに出てくるような口コミはや噂は、ネガティブな物しか上がらないからです。人は、嫌なことや気に入らないことは愚痴る傾向にあるんですね。
逆に良いことや、嬉しいことがあっても、ネガティブなことほど他人に聞いてもらいたいと思いません。良いことを話すにしても、リアルで話すのでネットには書かないんですよ。
つまり、ネットに出てくる口コミは悪いところだけが強調されやすいということを考えないといけません。
実際、ネットの書き込みを見ていて、人を褒めたり持ち上げることを必死に書く人は少ないですよねwそれだけ、悪い意見しか出てこないと思っておくべきです。
判断基準に誰かの意見を聞くにしても、ネットよりリアルの場での声を聞く習慣を付けて下さい。
厚生労働省や労働局は、ブラック企業の実態を把握できていない
ここ最近になり、厚生労働省と労働局が、「労働基準関係法令違反に係る公表事案」をネットに掲載するようになりました。
ブラック企業の回避策として、一つのチェックポイントとして出るようになったのですが、これを信じているだけではいけません。
なぜなら、氷山の一角が掲載されているだけで、本当はもっと存在するからです。これは読者の方も、そんなに少ないはずはないとお考えになられるはず。
むしろ、労働局などは組織として運営されているだけで、いちいち細かい企業情報まで把握できないのが現状です。それよりも、もっと企業に密接に繋がっているところで意見をもらうべき。
具体的には、実際に企業で働いている友人や知人に意見を聞くこと。もしくは、企業サイドと求人案件の取引を、仲介している求人エージェントなどが参考になります。
参考文献 (労働基準関係法令違反に係る公表事案)
入社前に見極められるブラック企業の特徴リスト
ブラック企業に入らないためには、入社前に会社を見極める必要があります。その際に、何を基準に選べば良いのかをまとめてみました。
リストとしてまとめているので、就活で活用してください。
求人票の内容が具体的ではない(給料がわかりにくいなど)
ブラック企業は、求人票を出している段階でかなり適当なケースも目立ちます。求人案件を読んでいて、「雑な内容だな」と感じたことはないでしょうか。
たとえば勤務時間のバラツキや、貰える給料額に幅があると、応募側としては理解しづらく不信感に繋がります。
僕も求人を見て、明らかに違和感を感じるところは避けるようにしています。
仕事内容もあまり書かれていないケースだと、「それだけの業務で終わるはずがない」と感じますよね。求人票が、しっかり書かれているかどうかは判断材料にすべきです。
面接で質問しても回答があやふや
求人票で分かりにくいところは、実際に面接する際などに質問するべきです。それにも関わらず、こちらが質問したことに対してあやふやな回答が出るなら疑いましょう。
ちゃんとした会社であれば、質問されたことにはすぐ答えられます。
例えば、勤務時間の前後はどれくらいずれるか(出勤と退勤)など、聞こうと思えばいくらでも聞けますよね。
この際に、微妙な会社ほど、面接官の反応が悪かったりするんですね。言葉を濁したり、話をそらそうとしていないかチェックすると、見破れます。
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人の入れ替わりが激しく求人がいつも出ている
求人がずっと出ているという場合は、かなり注意が必要です。なぜなら、新しい人材が入ってきても、すぐに辞めることを考慮して追加で募集している可能性があるからです。
酷いところだと、採用する気が無いのに、保険の意味合いで求人を出しています。カラ求人など、一時期ハローワークで問題になりました。
この問題を避けるには、求人を出すためにはお金を払わないといけない求人サービスを利用することです。(お金を払うのは、もちろん企業側の話)
特に、民間の就職サイトに掲載したければ、それなりの資金が必要です。無料、もしくは格安料金で求人が出せるところは、それなりのリスクがあることも考えておくべきです。
会社の説明担当、面接官の態度が偉そう
会社側に常識があるかを見るには、直接、採用担当者と話をすることです。この時に、態度を見ていればブラックの傾向は分かりやすく出るんですね。
態度がデカい、口調は偉そうといった場合は、ブラック企業ならではの対応だと思っても問題ありません(苦笑)
この背景には、「労働者を雇ってやっている」という上からの姿勢があるからです。
まだ雇われてもいないのに、上から目線でくる企業が、採用後にまともな対応を見せると思えるでしょうか。実際に、僕もバイト時代ですが、こういう面接を受けたことがあるので・・。わかるんですよね。
同族経営などによるワンマン経営
家族経営や同族経営は、良くも悪くもブラック企業体質が染みついています。基本的に会社の利益は、上にいる人たちが分け合うのが基本ですよね。
しかし、同族経営だと下っ端も含めて、同じ財布で生計を立てているようなものになります。
頑張れば頑張った分だけ、利益に繋がるのでみんな頑張るのはいいのですが、一族と関係のない社員は働き損のくたびれもうけです。
そのような中に入ってしまうと、ワンマン社長などが幅を利かせますし、残業なども当たり前のように行われるためキケンです。同族経営かどうかは、調べておくべきと言えます。
職場見学など、外部からチェックする手段がない
外部の人間を全く入れないところは要注意です。仕事場を見られてはいけないことがあるのか、それとも別の都合の悪い話があるのか・・。
基本的に、職場見学は申し出ればさせてもらえるので、もし分からないことがあるなら、見学も考えられるといいですよ。
僕も数回ですが見学したことがあります。職員さんの対応などが分かりやすく見えるので、判断材料になって便利と言えます。
ブラック企業を排除している求人サイトがあるのも、こういった職場見学を通して担当者が直接見ることができるからです。外部に見せられる企業かどうかは重要です。
入社後にわかるブラック企業の特徴リスト
入社してみないと、実態が分からないのも事実です。せっかく就活して入社するので、入った以上は続けないといけないなと思うため、気が重いですよね。
ただ、入社後でもブラック企業に該当するなら、さっさと辞めて転職するのも手です。20代など若いフリーターの方なら、再就職した方が人生視点でもいいことだらけ。
どういうケースだと、入社後にブラックだと分かるのか特徴をリスト化してみました。
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サービス残業、休日出勤が常態化(みなし残業)
サビ残、休日出勤が当たり前のところは、言うまでもなくブラック企業です。僕がフリーターをやっていたころ、正社員の人がサビ残を強いられているのを見ていたので、ああはなりたくないと思った物。
正直、サビ残をしたり休日出勤を見てしまうと、正社員として働くのが萎えるんですよね。
そのため、見切りをつける意味でもサビ残、休日出勤のある会社なら、さっさと避けた方が良いです。
給料が増えても、みなし残業があるなど、せっかく正社員になった旨味もなくなります。誰が見てもブラックだよねという条件なので、お分かり頂きやすいはずです。
ノルマ達成を求め従業員に自腹を切らせる
ノルマのある会社だと考え物です。アパレルなど、服を売るために販売員さん自身がモデルとなるケースなら分からなくもないのですが。(僕は嫌ですけど・・)
会社の付き合いで、お中元やお歳暮を強要されたり、売り上げをアップに付き合わされると埒があきません。
お金を稼ぐために働いているのに、会社のために使ってどうするの?という話。こういうのって、一度関わるとずっと繰り返されるので質が悪いですよ。
仕事で頑張らないといけないノルマはあっても、自腹で解決しなければいけない問題があればブラックです。
パワハラ、セクハラが普通に起こっている
こんなところで言うのもなんですが、僕はパワハラ被害を経験しています。仕事が不器用な人間なので、暴言や罵声を浴びたりという経験ですね。
しかも、フリーター時代ですからね(汗)正社員になると、もっと大変だろうなとトラウマを植え付けられた苦い思い出なのです・・。
パワハラやセクハラは、雇われている立場からは訴えにくい問題なので、仮に訴えて改善できたとしても、後が働きにくいんですよね。そういう意味でも、パワハラ企業はアウトと言えます。
試用期間が終わらない
気を付けるべきポイントですが、正社員になる前の試用期間が終わらないというブラック企業もあります。これは、自分から言い出せない労働者の足元を見る行為で最悪です。
試用期間の身分でいると、いつまでも安月給でこき使われるばかり。そう考えると、試用期間が長いと感じたら雇用主に訴えるべきです。
それでも長引くようなら、安く雇って搾取している可能性があるので、継続するのは考えもの。安く雇われているだけで、正社員としてのメリットがないので注意すべきです。
精神論を強く主張してくる
体育会系の企業では、精神論がまかり通っています。根性と気合で何とかなるなら、世の中に頭は要らない訳でw
「根性を見せろ」が合言葉の職場は、注意しておくべきですね。
できない仕事、難しい仕事があった場合に、精神論でどうにもならないことはあります。あまりにも酷いと、「仕事のすべては根性で乗り切る」みたいな流れになるので避けましょう。
精神論や根性論は、都合のいい言葉なので、ブラック企業で使われるフレーズとして人気です(苦笑)
【提案】ブラック企業を避けたいなら「求人エージェント」を使うべき
書いてきた通り、ブラック企業には特徴があります。ホワイトカラーの職場なら、まず出てこないであろう問題なので、感覚的にもお分かり頂けたはず。
しかし、具体的にブラック企業を避けようと思うと、どうすればいいのか途端に分からなくなります。一人だと、特に情報もないので不安になりますよね。
そこでブラック企業の回避策として提案したいのは、求人エージェントを使うことです。フリーターの就活でも、エージェントは重要なので知っておくと損をしなくなります。
正しい企業情報を教えてくれる
求人エージェントは、企業担当者と求職者の両方に、有益な情報を届ける役割をしています。就活においては、相手に聞きにくい話は出てきますよね。
求職者は、給料や勤務時間などの問題は気になりますし、企業は求職者のスキルや経歴が気になります。こういった聞きにくい話を、面接する前に事前に知ることができるのがエージェントの強み。
特に求人エージェントは、企業側の採用担当さんと繋がっているので、情報は正確な物が集まっています。企業もミスマッチ採用を避けたいので、ウソを伝えることはありません。
過去にエージェントで紹介した人材を通して、企業内部の情報などが分かりやすく手に出来るので聞かない手はありません。
離職率、勤続年数が確認できる
求人エージェントには、企業のデータが豊富に揃っています。過去に紹介した人や、継続的に働いている人などから知りたいデータがもらえるからです。
特に、離職率や勤続年数といった、入社後に働いている人の行動が、なにより企業の質を反映させているんですね。おかしな会社なら、当然ですが・・離職率も高いので一発で分かります。
逆に長く勤めている人がいることが分かれば、その会社は悪いところではないとも言えます。人の出入りがあまりなく、落ち着いているというだけで信頼度は高まりますからね。
自分一人で行動すると、このようなデータも取りづらくなるので気を付けたいところ。最低でも離職率、余裕があれば今勤めている人の勤続年数を聞ける環境が必要です。
ブラック企業だったら辞める準備を取りやすい
求人エージェントを通す意味として、「希望条件を伝えた上で就職できる」というメリットがあります。そのため希望していない状況に追い込まれた時など、辞めやすいと言えます。
「事前に契約していたことと違う」と言える人なら、エージェントを通さなくてもいいのですが・・。これが言えない人はエージェントを頼ると上手く物事が進みます。
「約束が守られないので辞めます」と言うにしても、間にいる求人エージェントの担当者さんであれば言いやすいですよね。
このように、ブラック企業だった場合の保険に求人エージェントを入れられると、システムとして優れていると言えます。
僕は幸い、ブラックだから辞めるという経験はありませんが、エージェントを通して就職した時は安心感が違いました。万が一に備えるという意味での利用価値は十分にあります。
まとめ ブラック企業の判定には求人エージェントを使え
一人で就活していると、実際のところブラック企業かどうかは判別できないと思います。そのため、「間違って就職してしまい・・すぐに辞めざるを得なくなった・・」なんてことになりがち。
しかし、実際にブラック企業に入る人は、圧倒的に企業のリサーチ不足です。
その証拠に、ちゃんとした就活方法を知っている人は、コロコロ転職もせず良質な求人に辿り着けています。継続して働ける人は、土台がキッチリしているからなのです。
そのためにも、求人エージェントを活用して、ブラック企業は避けるくらいの努力はすべきです。
- ブラック企業に当たるかどうかは運で決まると思っている
- もしブラック企業を避けられる方法があるなら教えて欲しい
こういった思いのある方は、一度でもエージェントで相談されてみると違いが分かります。「ブラック企業かどうか分からないまま、就活する現状をどうにかしたい」なら利用されてみて下さい。