やりたい仕事が見つからなくてフリーターを続けている・・・
世の中は不公平というか、やりたい仕事をやる人がいる反面、嫌々でもやりたくない仕事をやっている人がいます。どちら側に行きたいかと言えば、やりたい仕事をする側ですよね。
僕もやりたい仕事が見つけられず、何となくフリーターを続けていました。正社員になってからも「自分にはいつやりたい仕事が見つけられるんだろう」と考えていました。
しかし、そのままフリーターを続けていても、やりたい仕事は見つかりません。
なぜかと言えば、やりたい仕事を見つけられる人には、一定の特徴や方法論があるからです。つまり、偶然やりたい仕事を見つけたと思っている人でも、それは必然的だったのです。そのため、
- やりたい仕事を見つける方法があるなら知りたい
- なぜ、自分はやりたくない仕事ばかりやっているのか
このような悩みを持っている方に、「やりたい仕事の見つけ方」を解説します。「天職」にも繋がる探し方なので、参考にして頂ければ幸いです。
【前提知識】フリーターがやりたい仕事を見つけられない本当の理由
現在フリーターとして働きながら、「やりたい仕事探し」をされている方がいますよね。やりたいことがないけど、働かなければという意識は大事です。
ですが、このフリーターとしての働き方が、やりたい仕事を見つけられない原因にも影響しているかもしれないんですね。
僕も経験から振り返って感じることですが、なぜフリーターがやりたい仕事探しに不利なのかを解説します。
「やりたい仕事がない」のは当たり前。考えても見つからない
前提としてですが、基本的に最初からやりたい仕事をしている人はいません。
そういった仕事の中で、「やりたい仕事が見つからないかな」と考えても、浮かんでくるはずがありません。もしやりたい仕事が、考えて出てくるなら・・みんな浮かんでいるはずですよね。
例えば僕の学生時代は、将来の夢がありませんでした。進路相談も、中高と決められず、先延ばしにして考えていたのです。(「やりたいことがある人を羨ましいと思う人は9割」というデータがあるくらいです)
そのまま大人になり、フリーターとして働いていて、やりたい仕事が浮かぶかというと・・もう説明は要らないと思います。
考えても見つからないことは、頭に置いておきましょう。現状維持でやりたい仕事は見つからないため、注意しておかないとフリーター生活を続けることになります。
参考文献 厚生労働省 (【本音調査】やりたいことがある人がうらやましいと思うことがある?)
フリーター業務ではやりたい仕事が見つかりにくい
ちなみに、フリーター業務をしつつも、やりたい仕事が見つかりにくいのは、同じ仕事を繰り返しているからだけではありません。
バイト代として支払われる給料は、正社員に比べて少ないですし、不安定な状況になりがちですよね。フリーターとして働いていて、心から満足していると言える人は少ないはず。
このような環境の中で、メンタル的に余裕を持ってやりたい仕事が見つけられるかは、疑問と言わざるを得ません。
やりたい仕事を見つけられる人は、いわゆるリア充なんですね。これはリア充だから仕事が見つかると言うより、メンタル的に状態が整っていることを表します。
僕のバイト時代は、周りの人もやりたい仕事がなく仕方なくやっている人が多かったんですよ。こういう集まりにいると、フリーター環境に安心したりすることさえあるので、注意が必要です。
やりたい仕事がない自分を受け入れられない
やりたい仕事がない人は、今の自分を受け入れられなくなっていませんか?
- 周りはやりたい仕事をやっているのに、なぜ自分だけこうなんだ
- やりたくない仕事をやらされる毎日にイライラする
こういう思いがあると、焦りは高まりますし、何より自分を否定してしまい苦しくなります。この後に書きますが、やりたい仕事に就いていないのは見つけ方を知らないだけです。
やりたい仕事がないのは一時的だと受け入れ、「これからは見つけられる」と思えると変わります。やりたい仕事を見つけられない人は、焦ったところで見つけられる確率が高まることはありません。
やりたい仕事を見つけられる人の共通点
やりたい仕事を見つけられる人は、共通点を持ち合わせています。その共通点とは、思考法や知識といった考え方にありました。
もちろん、「自然に見つけられた」と思っている人も例外ではありません。僕からすれば、苦労知らずでいいなと思ってしまうこともw
この考え方が、最終的にやりたい仕事に就けるかどうかを分けるポイントになることを解説します。
「とりあえずやってみないと分からない」ことを知っている
やりたい仕事を見つけられる人は、「何ごともとりあえずやってみないと分からない」ということを知っています。よく、「仕事はやってる間に好きになるもんだ」とか聞きませんか?
このような発言をする人は、なぜ仕事が好きになったり、やりたい仕事が見つかったかが、あまり分かっていないのでウザいんですが・・(苦笑)
それでも、何かをやっていると結果的に自分に向いていると思えたり、もっとやってみたい欲求が湧いてくるのも事実です。
ここをお読みのあなたも、何か物事を取り組む間に「あれ?意外とハマったな」という経験はありませんか?仕事も同じで、とりあえずやってみたら、もっとやりたくなることがあるのです。
仕事は強制力の強いものなので、その際に「やらされ感」が働くため見つけにくい特徴はあるのですが・・。とりあえずやってみないと分からないという事実は、無視してはいけません。
仕事以外のプライベートに楽しみを持っている
やりたい仕事が見つからない人は、人生における楽しみがあまりないのも特徴にあります。もしプライベートで楽しみを持っていると、仕事との間でメリハリがつくんですね。
楽しみがある人は、仕事の後のご褒美と考え仕事を頑張ることができます。プライベートが充実しているので、仕事も気分的に楽しくなっていいことだらけ。
逆にやりたい仕事がない人は、プライベートにもあまり楽しみがないため、「せめて仕事くらいはやりたいことを」と追い込みがちです。
心のよりどころを仕事に求めると、それだけ外的要因に頼らないといけないことも増えるので、理想と現実のかけ離れが加速します。
僕もフリーター時代に「人生の大半は仕事だから、絶対にやりたい仕事をやらねば」と思っていました。自分の首を絞める典型的な発想だと、今では反省しています。
「正社員になってからでOK」と考える柔軟性がある
フリーターの仕事では、どうしてもルーティンワークになるなど、仕事内容に楽しみを見出しにくいです。これが正社員だと、任される仕事も増えるので見える世界が変わるんですね。
しかし、フリーター状態の真っただ中にいると、「正社員で働く以上はやりたい仕事でなければ」という謎の暗示にかかりやすくなります。
この理由に、正社員になってしまうと辞められないとか、会社1本に絞らないといけないという先入観があるからなんですね。
僕はそういった方にこそ、「やりたい仕事なんか、正社員になってから見つけたのでOKですよ」と伝えたいのです。正社員の方が、任される仕事も給料も違うので尚更ですね。
「やりたい仕事を見つけてから正社員」と考えるのではなく、正社員になってからでも・・という柔軟性のある考え方も意識されてみると行動に変化が出てきます。
【目指せ天職】「やりたい仕事」を見つける方法と手順5つ
それでは、フリーターとして働いている方が、やりたい仕事を見つける方法と手順を解説します。
すべて出来なくてもいいので、これからお話する5つの内のどれかを意識するようにして下さい。
やりたい仕事も通り超えて、天職と呼べる仕事にも繋がった僕の経験も含めまとめました。実は28歳~29歳のころに、人材系の会社に入ったのですが、今も続いており天職だと思っています。
①趣味や興味のあることに取り組み、自分自身の可能性を広げる
いつまでもフリーター状態で変化がない方は、趣味や興味のあることには取り組むようにして下さい。これは、自分自身の可能性を広げることになるので、やる価値があります。
やりたい仕事がないままフリーターをしていて、視野が広がっていると思えるならいいのですが・・。家と職場の往復くらいなら、何かしら行動しないと変わらないことは確かです。
そこで趣味や興味を持って取り組むことですが、こういった小さな関心ごとは、結果的にやってみたい仕事へ繋がる可能性になるんですね。
好きな物やグッズがあるから、その良さを広めたくて販売をする人。趣味でやっているパソコンが、結果的に技術に繋がるパターン。運転が好きだから、配送を選ぶなど理由は何でもOK。
大事なのは、何かに取り組む中で、自分自身の可能性を広げて行くことです。毎日が変わらない人ほど、そのループ生活に風穴をあけてみることを考えて下さい。
②自分の感覚を頼り、他者の目を気にせずに1歩を踏み出す
これ、僕には結構なハードルでした。やりたい仕事を考えていた当時、「このままじゃダメだな」と思うことがよくあったんですね。
ただ、このままではダメ・・と感覚的には分かっても、変わるための1歩を踏み出すのがきつかったんですよ。フリーターを辞めて正社員に向かうとか、言い出すのも勇気が要りますし。
正社員で働いても、なんか違うと思ったら次の仕事に行くべきか悩むとか・・。その度に、周りの目も気になりましたし、他者が気になる分、動きも鈍くなっていました。
しかし、人生は自分の物なので、第三者にあれこれ言われることを恐れて動かないのは本末転倒です。自分が今のままではやりたい仕事に就けないと思えば、それは動き出すタイミング。
何にでも言えますが、動き出すのは最初がいちばん厳しいんですね。動き出したら反動で進んでしまうと考えたら、1歩目を頑張るべきと言えます。
③「1年限定」でいいので、続けられそうな仕事をやってみる
何かやりたい仕事を意識する際に、いきなり100%の興味でチャレンジしようと思わないで下さい。やりたいことがない人が、いきなり100%興味を持つようになることはありえません。
そうではなく、「ちょっと興味があるかな」くらいの感覚を大事にするべきなんですね。「ちょっとだけしか興味がない」とネガティブに、考えないようにすることがポイントです。
褒められた話ではないのですが、僕の場合は「1年だけ頑張ってみる」と決めて働いていた時期もあります。正社員としてずっと働かねばと思えば、心もしんどくなりますよね?
しかし、1年限定と思えば、チャレンジ精神は維持しやすいですし、ダメなら辞めて次に行けばいいと考えられる。この気持ちの持ちようが楽なんですよ。
フリーターからやりたい仕事を見つけるのはしんどいと思われがちですが、このような期限を設けて働く間に、仕事に興味が持てたら儲けものだと考えています。
④働くなら「雇われ」では「雇用主」の視点で働く
一般求人で、やりたい仕事を見つけられない時にしんどく感じるのは、ずっと雇われているイメージが浮かぶことも影響しています。
やりたい仕事がない人は、就職後に同じ仕事を繰り返すことへの不安もあるはずです。雇われる以上は、やらされる感は覚悟しないといけない反面、ツラいですよね。
そこで考えて欲しいのは、雇用主の視点で働いてみること。ただ働かされると思えば、確かにやりたい仕事もなくなることもあります。しかし、誰かを雇って働かせると考えたらどうでしょう?
雇用主として何をすべきかを考えると、ただ雇われの身分で終われなくなります。どのように上の人は経営しているのかや、人の使い方を学ぶことができます。
やりたい仕事がない時、それは雇われの身だから・・という可能性もあるのです。
もし雇って誰かに仕事を任せることを目標に出来たら、自然と見える世界も変わってくるはず。僕もゆくゆくは人を雇う仕事がしたいと考えているので気づいた話です。
⑤適職診断や就職コンサルの結果を素直に受け入れてみる
やりたい仕事や関心のある業種に迷った時、まずは適職診断を受けることを勧められやすいです。これは、やりたい仕事がなくても、適正をきっかけに仕事を選べばいいという考え方です。
これは一理あって、適性のない仕事をやってきた影響で、仕事に対しやる気を失っている人がいるのも事実なんですね。僕自身も、向かない仕事で散々に怒られ、嫌な思いをしたので・・。
それなら、適職診断を行ってみたり、就職コンサルタントに話を聞くなどして、向いてそうな仕事を始めるのも手と言えます。とりあえずやってみるキッカケになるのは素晴らしいこと。
就職コンサルを受けられる環境の方は、求人アドバイザーを頼れば良いのですが・・。そういう気分じゃない人の場合、リクナビのグッドポイント診断(登録必須)
という適職診断を受けるのもありです。
どういう結果が出るかは不明ですが、自分では決断できない時に、後押しされる答えがあれば動きやすいですよ。素直に受け入れられる人は強いです。
まとめ やりたい仕事が見つからないなら、何か1つから変えて行くべき
やりたい仕事が見つからないフリーターの方は、現在の生活を繰り返しても答えは見つかりにくいです。それだけ、偏った環境の中で生きていることを実感する必要があります。
ですが、今やっていることの先に未来を感じなければ、行動パターン1つから変えて行く必要があります。
なぜなら、「やりたい仕事の見つけ方」を考えるヒントがないまま行動しても、大半の方は問題に気づけないからです。やりたい仕事を見つけられる人は、必ず共通点があります。
- とりあえずでも正社員として働き、仕事の幅を広げるようにしていく
- 自分で仕事を決められないなら、適職診断などを受けヒントを探す
このように、特別にやりたい仕事がない人でも、今から行動することで変えられる道はあるのです。僕も長らくフリーターをしつつ、やりたい仕事につけたのは、些細な行動を起こしたことでした。
「一生、やりたくない仕事を続けてもいいのか」と自問自答し続けるのは苦行です。そのためにも、行動する指針を持てるよう解説させて頂きました。元フリーターの意見として参考になれば幸いです。