せっかく就職できたのに、思っていた仕事と違っていた・・。
入社したばかりなので続けるか、辞めて再就職するか迷う・・。
「就職したのに想像していた職場と違った」と、就活失敗に苦しむ20代の若者は多いです。僕も26歳のころ、就職した会社を早々に辞めた経験があるんですよ。
就活を一生懸命にやったので、「辞める選択」は悩み抜いて決めることになりました。こういう話をすると、「最低3年くらいは続けた方がよくね?」とか言う人が出てきます(汗)
しかし、そのまま問題放置して働くことは、あなたの人生に取って正しいとは言えません。
なぜなら、20代は就職だけでなく、転職のチャンスにも恵まれているからです。失敗した就活も、反省しやり直せば、抱えている不満を解消できる可能性が高いのです。
- 3年とは言わないが、最低でも1年続けてから辞めようと思っている・・
- 嫌な毎日を過ごしているが、早期離職は印象が悪くなるから我慢している・・
もしこんな思いを抱えて、働いているのなら、考えてみて下さい。そんな人生で本当に悔いはないのかなと。20代なら就活失敗しても、やり直しできることを解説します。
就活に失敗しても「20代」なら転職・再就職を考えるべき理由
僕も、「就活に失敗している人は、みんな転職した方が良い」とまでは言いません。たとえば30~40代の方なら、申し訳ないですが「もう少しだけ頑張ったら?」と言いますよ。
ですが、20代なら若さゆえのチャンスがあるため、動かない手はないんですね。20代が永遠に終わらないなら、そのまま頑張るのもいいですが、20代という時間は人生で1度限り。
貴重な時間を有効活用するために、転職という選択を取るという意味です。詳しく解説しておきます。
3年以内での離職も評価が下がりにくい年代
少しむかしなら、就職したら「最低でも3年」と言われて我慢することを求められました。「3年を続けられない人は我慢が足りない」と言われてしまう背景も関係しています。
しかし、これは正社員として採用されたら、終身雇用が約束された時代の話。いつ潰れるかわからない時代に、同じ会社にしがみつく発想は、逆に古いと言わざるを得ないですよね。
実際のところ、今は3年以内に辞める人も増えているため、早々に辞めたとしても、辞めていることが珍しい時代ではなくなりました。
若者の3年以内の離職率も、中卒7割・高卒5割・大卒3割と言われています。これだけ辞める人が出ると、離職したとしても評価が下がりにくい時代なのです。ムリに我慢する方が、勿体ないということ。
参考文献 (厚生労働省 ~学歴別卒業後3年以内離職率の推移~)
第二新卒・既卒・フリーター枠が20代は与えられる
20代には、第二新卒や既卒、フリーター枠として、特別な就活枠が用意されます。これは他の世代になると無いので、ありがたく使わせてもらわないと損をします。
求人サイトや、企業が揃って取り組んでおり、就活に失敗した人であろうと、「若手の人材」として見てくれている証拠です。これが30代を超えるとチャンスが一気に減ります。
就活に失敗したと言われるような会社は、大半が質の悪いところです。そういった会社を排除した求人を、働く気のある若者に与えるのは求人サイトや企業にもメリットがあるんですよね。
20代の若手が採用できるし、採用される若者も環境さえよければ頑張るしで、お互いに良いことづくめ。
僕も26歳の時に就職していた会社を、わずか半年で辞めているのですが、次の会社を探す際には特に問題視されませんでした。みなさんが思う以上に、20代は優遇されている土台があります。
就職を失敗経験で終わらせずに済む
就職に失敗すると、ほとんどの人は「失敗した」で終わらせるんですね。僕の友人にもいますが、失敗した会社でずっと働き続けています。
会えば会社の愚痴、仕事への不満になりますが、これは本当に勿体ないことです。ずっと会社に不満を抱えて生きて行くって、地獄みたいに苦しいじゃないですか。
同じ世代(30代)なので、今さら転職するのも難しいと考えているのだと思いますが・・。
20代のころからずっと会社への不満を垂れ流しているので、もし就職の失敗経験を活かして新しい職場を探していれば・・違った人生があったはずなんですよ。
ここをお読みのあなたも、就職に失敗したと思っているかもしれません。しかし、その失敗を糧に再就職に向かえたら、それは失敗じゃなくなるということです。
会社を早期離職するメリット・デメリット
もし20代なら、早期離職しても再チャレンジする制度が整っています。ただし、「若いからさっさと辞めて次に行けばいい」と言えない人がいるのも事実です。
僕自身も、ちゃんとメリット・デメリットを考えて再就職してきました。どういうメリット・デメリットがあるのかをまとめたので、参考にして下さい。
メリット①失敗だったことが、再就職に活かせる経験に変わる
さっさと離職するメリットとして、失敗が次に活かせる点にあります。仮に就職先に不満があって、なあなあで続けていると、歳だけ重ねて不利になるだけですからね。
失敗したことは、その段階で反省して再就職に活かせるようにすべきです。失敗だと思っていた出来事も、経験として形を変えて、人生を有意義な物にしてくれたら良いと思いませんか?
そのためにも、辞めたいならあまり長く会社にいないことです。早く辞めた分だけ、次の会社に動くスピードがでるので、いい意味で経験値に変わったと考えるべきですよ。
メリット②他の職場と比較できる経験に繋がる
転職するメリットに、他の職場と比較できるという話があります。同じ会社で我慢をしている人は、他の会社を知らないので、「会社とはこういう物だ」と視野を狭めていたりします。
逆に転職経験があり、一定の職場を見ていると、「だいたいこういうもんだよな」という基準ができるんですよ。他と比べられるので、広い考え方ができるようになります。
これは、フリーターとして転々としていても、職場によって雰囲気が違うのでお分かり頂けるはず。「就職するとこんな感じ」という比較材料ができれば、納得して就職もしやすくなりますよ。
デメリット①何度も転職を繰り返すと、社会的信用が落ちる
ただし、いくら20代は転職しやすいと言っても、やり過ぎは危険ですw
フリーターとして、正社員として多く転職してきた僕が言えた話ではないのですが・・(汗)
辞めるにしても、短期間でコロコロ変わっていると社会的信用は落ちてしまいます。そのため、早期離職が続くなら、少し立ち止まって考えるようにして下さい。
デメリット②企業リサーチしないと、また失敗の可能性もある
転職は若いほど有利と言っても、企業リサーチはしないと、また失敗する可能性もあります。大半の就職失敗における原因は、企業リサーチが甘いからです。
どういう企業なのかを調べる。前に会社を辞めることになった問題は、今度の職場では大丈夫なのか聞く。
調べにくければ専門求人サイトなどを使ってみるなど、同じミスをしないだけのリサーチはやるべきです。
就活失敗と呼べないケース3つ~こんな場合は転職するな~
就活に失敗したと思っていても、転職するほどでもないケースもあります。しかし、会社を嫌になっている人は、何でも理由をつけて辞めようとしがち。
そのため、「それは就活失敗とは言えないよね」という、よくあるケースをお話しておきます。ここに書いているような理由で転職を考えるなら、立ち止まって下さい。
バイト時代に比べて仕事がしんどい
正社員として就職すると、フリーターやバイトだけをやってきた人は「何だかバイトの頃よりしんどい」と感じがちです。
ですが、これは考えてみれば当たり前のことですよね。覚える仕事は正社員だから増えますし、その仕事に見合った給料が支払われるので、バイトよりしんどいの当然です。
この感覚がないと、「今の職場を転職したら楽になる」と思いがち。バイトに比べて、しんどくなった半面、給料や社会保障、肩書が充実していることは忘れないで下さい。
それでも、バランス的におかしい会社なら、そこでやっと辞める決断を下すべきと言えます。
上司や先輩からの注意や叱責がウザい
就職すると、仕事の責任も増えるため、上司や先輩からの注意や叱責も受けることがあります。職場によりますが、体育会系のノリが強いところだとうるさいことも・・。
ただ、就職している以上は、会社のために一丸となって頑張る必要があるので、ウザいと感じても仕方がないところはあるんですね。
パワハラやセクハラのある会社ならまだしも、注意などであれば、どこに行っても受ける物です。僕はバイト時代から言われることもあったので慣れていますが、慣れていないとイラっとくるかも。
部下を教えるのも、それなりに大変なんだなと、下っ端は聞き流してやるのも仕事だと思いましょう。
-
-
就活フリーターは注意!ブラック企業の見分け方リスト【特徴まとめ】
ブラック企業で働くことだけは避けたい フリーターから就職を考える際に、ブラック企業は絶対に避けたいですよね。僕のフリーター当時は、正社員求人がすべてブラック企業に見えていて就職に悩みました。 実際、ブ ...
続きを見る
職場に求める要望がやたら多い(完璧主義の人は注意)
「就職に失敗した」と言っている人の中には、職場に求める要望がやたら多いだけの人もいます。これがややこしいのですが、完璧主義の方などは注意しておくべき。
僕のフリーター時代からの経験でも言えますが、どの職場も一長一短で完璧なところなんてありません。
大事なのは、与えられた職場の中で最善の働き方を見つけることです。
人間関係が良くて、仕事が楽しくて、給料が良くて、休みも取りやすくて・・といった、ワガマナな条件を求めていないか考えましょう。しっかり振り返って自分自身を確認してください。
二度と失敗しない再就職をする方法
再就職を目指すなら、もう2度と失敗しないように行動する必要があります。しかし、頭では分かっていても何をすればいいのか分かりにくいですよね。
そのため、ここでは再就職に向けて、何を確認しておくべきかまとめておきます。
離職理由は、「自分に非がある前提」で説明する
「離職理由を教えて下さい」
こう言われると、ちょっとドキッとしますよね。しかし、これは人間性を見ているだけの質問なのであたふたする必要はありません。
離職理由を聞かれる意味は、仕事に向き合う姿勢として、「他人のせいにしないか」を聞いているだけです。そのため、間違っても「会社に問題があって辞めた」とは言わないようにしましょう。たとえば
- 就職前にしっかり仕事内容を聞けなかった、自分の確認不足が招いたことです。
- 働くことの大変さを、甘く認識しており、心を入れ替えるきっかけになりました。
こういった感じで、あくまで自分が悪くて辞めたという言い方で伝えること。会社側も、「何かあったら人のせいにする人材」は避けたいので、説明の仕方は気を付けて下さい。
就職失敗の原因や問題は、次の職場で起こらないか確認する
以前失敗した就職があるなら、辞める原因になった問題などは、次の職場では大丈夫か確認しておくべきです。同じ理由で辞めたくなっては、再就職の意味がなくなります。
例えばですが、勤務時間がブラックで、まるで定時の契約が機能していなければ、聞きにくくてもおおよその仕事時間は聞いてみる必要があります。
ただし、仕事面で質問したい内容なので、本人からは聞けないことも出てきます。お金の話などもですが、シビアになるほど顕著に出てくるはず。
そういった際には、求人アドバイザーつきの転職サービスを利用して下さい。自分で直接聞くか、誰かに聞いてもらうかの二択なのですが、確認しないという選択は取らないようにすべきです。
失敗を繰り返さないためにも、専門のアドバイザーに相談する
就職の失敗も、よくよく話を聞いていると、未然に防げたことは多く出てきます。僕も就職に失敗した当時、自分では分からないことがあったのですが・・。
求人アドバイザーの方と話している間に、「気づいていなかったけど、仕事に対してこだわりがあったな」と判明した内容もいくつかあるんですね。
一人で考えていると、思いついたことを就職の失敗原因だと安易に決めつけがち。「もう就活失敗しては困る」という状況にいる方ほど、相談の意味でもアドバイザーは頼りましょう。
専門アドバイザーであれば、20代の若い人に向けた就職の悩みや、雇用後の問題で配慮すべき点も理解しています。失敗を繰り返さないための相談は大事です。
【参考】第二新卒・既卒・フリーター向けの求人サイトに期待できること
20代の方なら、第二新卒・既卒・フリーター向けの求人サイトで再就職を考えるべきです。その理由として、専門サイトには20代にとって期待ができる仕組みがあるからです。
再就職を考えているけど、どうして専門求人サイトがいいのか、分かりにくい方に向けて解説していきます。
前職を辞めている話など、都合の悪い部分を整理してもらえる
個人で再就職をすると、その都度で「なぜ辞めたのか」といった話を聞かれることがあります。これは、進んで言いたい話ではないので、返答に困る原因にもなりがち。
その点で、既卒やフリーター向けの求人サイトなら、許容範囲が広くなるので、辞めた理由くらいなら勝手に察して聞かれにくくなります。
第二新卒・既卒・フリーターを相手にするのに、辞めた理由を聞いていてもキリがないですよね(苦笑)逆に、こういった都合の悪い部分を整理して企業側に伝えてくれるシステムにもなります。
過去にすぐ仕事を辞めていようと、こういった若者をサポートするプロ求人なので、こちらが不利になることはありません。個人でどうにもできない方ほど、利用しがいがあります。
就職に失敗した問題を、繰り返さないようにフォローしてもらえる
就職の前後で、過去の失敗を活かせるようにフォローを入れてくれます。繰り返し失敗する人は、フォローを受けていないので、また失敗・・失敗と繰り返しやすいんですね。
この負のループを断ち切る意味で、求人アドバイザーの方と一緒に、再就職にチャレンジする価値は大きいと言えます。
僕はフリーターの方にも、求人アドバイザーを頼るように伝えていますが、何ごとも困った問題はプロに解決してもらうのが一番だと考えるからです。
一人で探そうと、アドバイザーと探そうと。仕事を探して働くことに変わりがないなら、就職前後のフォローをお願いできる人に頼ると間違いが減るのでおすすめです。
大手企業を含め、20代を積極採用する会社に出会える
第二新卒・既卒・フリーターと絞っているだけあって、20代を積極的に採用する企業に出会えるのが強みです。
この「20代を積極的に採用する」という話は重要で、若い分だけ育てられるので採用ハードルを下げてくれます。
僕自身もフリーター状態や、早期離職してから利用していましたが、「20代でよかった」と何度思ったことか(汗)それだけ、若者の採用を考える企業が多いと知れて安心しました。
お得な点としては、それなりに名の通った大企業でも、ふつうに求人を出していることです。新卒有利と思われがちな20代就活ですが、まだまだ良質な求人案件は隠れていると言えます。
まとめ 就活に失敗しても、20代ならやり直せると知るべし
就活に失敗したとしても、悲観的になる必要なんてないんですね。特に、まだ20代くらいの若手なら、就職市場で見ればひよっこ同然。
企業の立場で考えれば、仮に1度や2度の早期離職をしていたからと言って、マイナスに受け取ることもありません。
むしろ、歳を重ねた求職者の方が、いくら真面目に働いていても不利なのが現実です。若さは武器ですし、就職に向けて動くなら20代ブランドは使うべき。
- 就活に失敗して微妙な会社で働いていてツラい
- やり直せるなら、別の会社に転職したい
このような気持ちがあるなら、せめて専門求人アドバイザーに相談するくらいはしましょう。条件の良い職場に再就職できるなら、乗り換えて楽になりたいと思いませんか?
それだけ、贅沢な環境が20代という若い世代に与えられていることを、後悔しないように活用されてみてはいかがでしょうか。