正社員になりたいけど面接が苦手・・
失礼ですが、アルバイト採用の面接なら適当で済ませられますよね。そのため、フリーターの方は、一般的な面接スキルを持っていないケースが大半です。ちなみに僕もそうでした(汗)
しかし、正社員になりたいなら正しい面接対策をしなければ採用されることはありません。
なぜなら、フリーターは社会的に評価されにくく、企業側も面接で会った時の印象で決めざるを得ないため。学歴があっても、1度フリーターをしていると査定方法も変わるのです。
そこで今回は
- 正社員になるための面接対策が知りたい
- 企業の採用担当者が何を見ているのか
こういった点について、元フリーターで現在は人材紹介の仕事をしている僕がお答えします。面接に受かるコツとしてまとめているので、参考にして下さいね。
企業の採用担当者は、面接で何を見ているのか?
面接対策の基本として、まずは相手側の視点に立って考えることが重要になります。孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉がありますが、まさにこれ。
敵を知らずして勝とうと思う方が無理があります。仕事柄、企業の面接官や採用担当者の方とお話する中で、よく聞く「担当者が面接で見ているポイント」を解説していきます。
面接を通して知れるコミュニケーション能力
コミュニケーション能力が大事と言われますが、人材担当者ならほぼ面接の間に見抜いてきます。出会って5分も話せば、誰でもコミュニケーション能力は察知しますよね。
相手の目を見て話す、受け答えに対して的を得た返しができるなど、たった少しの面接の中で把握できることはたくさんあります。
もちろん、無理をして能力以上にコミュニケーションが取れる風を装う必要もありません。あなた自身の中で、出来る限りのことをやれば十分です。
髪型、服装、姿勢、マナーから分かる人間性
コミュニケーション能力の他に、外見から分かる人間性もあります。特に、髪型や服装、姿勢やマナーなど、これも出会って数分で理解できるのが面接官。
こま目に外見の整え方を書いている本やサイトも多いのですが、人材紹介で働いている僕に言わせれば過敏になり過ぎかなと言う印象です。
正直、正社員になろうかと考えている人たちなので、本やサイトに書かれていたから外見を戻そうと思う方が無理もありますから。
周りから見て、普通だなと思える範囲のことなら、少々なら髪を染めていようが別にオッケーだったりします。
不都合な経歴や、過去をどう捉えているか
新卒で就職しなかったことや、フリーターをしていた期間が長いことなど、過去をどのように捉えて今に至るかを知りたがっています。
特にずっとバイトをしていたりすると、不都合な経歴としてこっそり履歴書から消したくなる人もいますからね。そういった都合の悪い事実も、時には伝える必要があります。
これらは、履歴書や職務経歴書の書き方など、話せる範囲でいいので綺麗にまとめておくと便利です。
自分の中で、ここまでなら話してもOKだろうという基準を作ると困りにくくなりますよ。
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面接に向かう前にやるべき対策と準備
面接に行く前に、やっておくべき対策&準備について触れておきます。準備をしっかり行っておけば、露骨に苦労する事も減るので参考にどうぞ。
正社員として働く志望動機は明確にしておく
志望動機は明確に
これは履歴書の作成でも同じことが言えるのですが、なぜ応募しようと思ったのかや、なぜ正社員で働こうとしているのかは理由を用意すべきです。
バイト面接であれば、「お小遣いが欲しいから」とか中途半端な説明でも割り切っているという意味で答えられるのですが。(僕もバイト時代は、小遣い欲しさとか書いてましたねw)
しかし、正社員として働くのであれば、企業も目標を持って取り組んで欲しいと思っています。そこに、適当な志望動機の人が来るなら、採用は差し控えたいと思うんですね。
僕自身も、志望動機だけは明確にしてきたから、フリーターを脱出できたと思っています。特に20代くらいの若い世代だと、動機や目標がぼけている人も多いのでご注意を。
面接で聞かれること、聞かれやすいことは把握する
何でも答えられないといけないことはありませんが、面接で聞かれる傾向にある内容は把握しておくことが必要です。
「全く聞いたことも無い質問」というのは、面接の場ではほとんど出てきません。特にフリーターから正社員になる中途採用であれば、質問はテンプレ化しています。
後述しますが、特に聞かれやすい質問などは事前にチェックしておき、答えは必ず用意しておくべきです。その場で考えて答えが出ない場合、かなり怪しいことになります。
受験と同じですよね。「ここが出るぞ」と過去問を教えてもらっているのに、対策せずに挑む人なんていないわけですから。
面接練習は専門家からのサポートを受ける
ぶっつけ本番で面接して結果が出せるという人は非常に少ないです。僕もそうですが、正社員として働くために、模擬面接の練習は受けたりした方が強くなります。
特に専門家のサポートを受けることを強く勧めているのですが、身近な人だとどうしても、なあなあの対応で済ませがち。
例えば、就職支援を受ける場では、必ずと言っていいほど面接練習は付き物なんですね。それだけ面接に比重を置いていることが判明しているとも言えます。
転職エージェントを筆頭に、ハローワークなどでセミナーを受けるなど、正社員として働くための適切な面接練習を行っておくとミスは一気に減りますよ。
フリーターが正社員になるための面接対策【本番】
面接の本番対策をまとめておきます。
履歴書や職務経歴書で書いてある内容を話せばOK
基本的に、履歴書や職務経歴書に書いてある内容を話してください。ここがポイントになるのは、企業側も提出された書類を元に、面接に進んでいるからです。
逆の立場で考えるとわかりますが、送られてきた経歴書の内容と違うことを話されても、「書いてあることと違うんじゃないか?」と不信に思われるだけですよね。
いわば、面接は経歴書の最終確認の意味も込めています。あなたという人物を、すでに企業は評価した上で面接の場に読んでいるわけです。ここで、話す内容は変える必要もありません。
個性を出そうとか、少しでも印象に残そうと思いがちですけどね。本番こそ、無理をしない自然体で挑むことが重要と言えます。
ハキハキと分かりやすい口調で伝える
人によって話し方や口調は違うのですが、一つだけ確かに言えることは「面接ではハキハキと分かりやすく伝える」ということが重要になります。
理由は単純で、何を言っているのかわからないような人は、そもそも企業として採用したくないからです。これは誰でも同じだと思いますけどね。
面接と言う場でハキハキ出来ない人が、働き始めたら変わるとは到底思えません。仕事は意思疎通が重要なので、自分の口からはっきりとモノが言えるかがチェックされるのです。
緊張したり、つい自信が無くなって声が小さくなるかもしれませんが、意識的にボリュームを大きくして頑張ってみて下さい。
人事担当の方とお話をしていても、「ハキハキしてる人は自信があるように見えるので採用しやすいです」とお聞きしています。効果は確実に上がります!
過去に至らない部分があれば素直に認める
どうしてフリーターを継続して来たのか、人によって事情は様々ですよね。それでも、採用担当から突っ込まれることはあります。
その際に、過去にフリーターとして働いてきたことを、何かのせいにしたり言い訳するようなことに使わないようにして下さい。
意味合いとして、至らないところがあった自分を素直に認めているかどうかが問われるからです。仕事を始めても、自分の問題と捉えるか、何かのせいにするかで変わりますよね。
お恥ずかしい話、僕がフリーターをしていた頃は、自分のせいだとは思えませんでした(汗)
ただ、それでも自分がフリーターを選んだというのは間違いないので、言い訳だけはやめています。聞かれやすい質問や、理想的な答え方は下記にまとめたので、面接対策にどうぞ。
フリーターが面接で聞かれやすい質問と理想の答え方【Q&A】
面接で聞かれやすい質問に対して、理想的な回答をまとめました。
実際に僕が使っていたことや、人材紹介の仕事をしていて適切な回答になっていることも実証済みです。自分で回答を作れない方は参考にしてみて下さい。
なぜ新卒時に就職活動をしなかったのですか?
「新卒時に就職するもの」というのは、基本的な概念にあるのでこのように聞かれることは多々あります。
就職は考えていたのですが、仕事に対してのリサーチ不足や、情熱がなかったことなど、私自身に問題があり諦めてフリーターになりました。
その後もアルバイトを続けていましたが、今ではこの仕事をやってみたいと思えることが見つかり、正社員への就職を考えられるようになっています。
当時、就活しなかったことを悔やむと同時に、私自身にとっての勉強の機会にもなったと前向きに捉えています。
新卒で就活しない人もいるのですが、過ぎ去った物は仕方がないので、くよくよせずに前に進む意思を主張するのが正解です。
今までアルバイトを続けていた理由を教えて下さい
バイトを継続していることを突っ込まれても慌てないで下さい。
正社員にならなければいけないと思いつつも、アルバイトの期間だからこそ、色んな物事に触れる機会が増やせると考えていました。
趣味や勉強に多くの時間を使っていましたが、そういった生活をする中で本当に興味が持てることを見つけられました。
人より遅くなってスタートした分、見て来た景色も違うという自負があります。このアルバイト経験も役立てられるよう頑張りたいと思っています。
バイトを続けていた理由の一例ですが、ネガティブにならなければ問題ありません。自分にとっては必要な時間だったと伝えられれば、問題のない答え方になります。
正社員で働こうと思った理由を教えて下さい
「バイトとは働き方が変わりますが頑張れますか?」このように、フリーターとしての働き方と、正社員の違いを問われることもあります。
正社員になると仕事の幅も増え、やるべきことが増えると思いますが、私自身の中ではそれが楽しみになっています。
どうしてもアルバイト業務では、任される仕事も狭くなり、もっと色んな仕事をしていみたいと思うことがありました。正社員になると大変だと考えつつも、やりがいを求めています。
身体への負担なども、しっかりケアしつつ毎日元気に働けるよう頑張っていきたいと思っております。
「バイトより正社員は厳しいよ?」的なニュアンスで言われても、覚悟を問いただしているだけなので気にせず答えましょう。僕も言われたことがありますが、平然と返してやりましたw
正社員就職に向けて、面接を有利に進める方法【どこで練習をする?】
正社員就職に面接は重要と書いてきましたが、練習をしっかり行うための方法をまとめました。僕もやっていたことで、今も就活中の方が多く取り組んでいる方法になります。
転職エージェントを利用する
まずは転職エージェントを利用してください。転職エージェントは、いわば就活のプロ集団。採用させてナンボの仕事なので、面接対策や練習などは仕事として付き合ってくれます。
ハローワークや就活セミナーなどでも活用できますが、応募企業の事情が伝わりにくことなどが利用しづらさに上げられます。
どうせなら、転職エージェントも応募者もお互いに同じ目標に向かっている方がわかりやすいです。もし負担がなければ、この際エージェント就活を利用するのもありと言えます。
面接で質問されやすい内容や、傾向を教えてもらう
エージェントは企業から求人を受けて、応募者を募っています。そのため、企業情報も知っており、面接で何を質問されるのかや、問われる内容の傾向も教えてくれます。
これが転職エージェントを利用する最大の強みで、フリーター状態でも面接準備がバッチリできるということを意味しています。
僕も、転職エージェントでは、ほぼチート状態で「この企業は面接で○○を聞かれますよ」と教わるなど参考にしていました。
大学の出題傾向を知っている予備校に行くような物なので、面接が苦手な方でも参考にできます(笑)
模擬面接を行い、事前対策をしっかり行う
しっかりとした模擬面接を行ってもらえるので、転職エージェントは利用価値があります。セミナーなどと違い、個々に対応してもらえるので他の人に見られる心配も無用。
ハロワや面接対策セミナーだと、他の人に見られながら練習ということも少なくありません。ぶっちゃけ、僕も2回くらい公開セミナーで練習して恥ずかしい思いをしました(汗)
もし完璧に練習したい方や、フリーター経歴を他人に知られず練習をしたいなら、エージェント利用は便利な手段になると言えます。
事前対策をしっかり行っている人か、いない人かで面接結果も大きく変わるので活用すべきです。
まとめ フリーターこそ面接対策をせよ
フリーターだからこそ面接対策は必要と言えます。面接対策と言われますが、正社員から正社員に就職する人などは、形式がわかっているのであまり対策が要らなかったりします。
しかし、フリーターとして働く経験が長い方などは、経歴の問題や正社員として働くカンを磨いていないので、やはりサポートを受けなければ不利になります。
各個人で対策できることは行い、その上で物足りなさや不安を感じるなら転職エージェントを利用するのもいいですよ。エージェントでの面接対策を行えば
面接で質問される内容を教えてもらえる
この最大のメリットを受けることが可能になります。面接に弱い、自信がない方などにはエージェント就活での対策もアリだとオススメして終わります。