発達障害があるので正社員になれない・・
フリーターとして働いている理由は個々によって違いますが、発達障害の特性から正社員になれない人もいます。僕も発達障害っぽいところがあるので理解できます。
逆に障害者認定されるほど大変な方は、障害者枠の低賃金で働くか、フリーターとして単純作業をこなすかといった生き方を強いられがち。中には正社員を諦めている人もいるはず。
しかし、発達障害者の方こそ、フリーターとして働くことを避けなければいけません。
なぜなら、発達障害×非正規という働き方は、仕事として不安定になることはもとより、メンタル的にも安定しない問題に繋がるからです。
発達障害の方に多い、特性にプラスしてウツ症状が出る方など二次障害に気をつけなければいけません。そこで今回は
- 発達障害の影響で正社員を断念している人
- 障害者枠で働くと年収が少ないと諦めている人
こういった方々に向けて、人材紹介の営業マンとして、発達障害者の方に取って最適な働き方をまとめてみました。
「発達障害」を理由にフリーターを続けるべきではない話3つ
「発達障害だから」と正社員を諦めてフリーターを続けるべきではありません。
そうは言っても、正社員が厳しいんだから・・と諦めている方に、なぜ問題になるのか理由をまとめました。
昇給がほとんどない、仕事のスキルが上がらない
発達障害の方に限らないんですけどね。
障害があるからと言って、昇給システムがなかったり、同じ作業を繰り返しさせられるなど仕事のスキルが上がらないことをやっていては勿体ない。
よっぽど自分で考えて、昇給もスキルUPも要らないと割り切っている方なら止めませんが・・。
しかし、大半の発達障害者の方は、何かしら不自由を感じて働かれていることは確かです。もっと難しいことをしてでも、給料を上げたいと思うのが自然なんですね。
僕もフリーター期間が長かったのですが、時には「簡単な作業で退屈。もっとできる能力があるのに」と不満を持ったこともありました。
フリーター業務は、どんな人もいずれは飽きてしまう仕事が多いです。発達障害といっても、一般的に見れば健常者と変わらないですからね。もっと高みを狙っても良いという話です。
潰しのきかないフリーターは将来不安を生む
発達障害の特性上、二次障害は避けなければいけません。特性上、仕事が上手くできないという問題だけなら、まだ対策のしようがあるのですが・・。
問題なのは、フリーター業務として同じ仕事を繰り返しており、そういった職場が潰れた時です。潰しがきくような仕事をしていれば安心感も違いますよね。
しかし、常に固定した業務を繰り返しいるので、何も問題が無い時から不安を抱え続けます。フリーターも障害者も関係なく、ごく自然な将来不安なのでご理解いただけるはず。
それだけ、将来不安を抱える要因は消しておいた方が良いと言えます。冒頭でも触れましたが、障害にプラスしてウツ症状などが出るとしんどいです。
元々ウツっぽい方などは、少しでも働きやすい環境作りの一環として、将来の心配を減らせる正社員として働いた方が良いですよ。
正しい就労支援がない中でフリーターをしている可能性が高い
発達障害者の方は、そもそも正しい就労支援を受けないままフリーターをされていることもあります。いくらでも支援は受けられるので、最初からフリーターをやる必要はありません。
例えば、障害者枠などを考えられたこともあると思いますが、障害者枠って給料が安いですよね。この給料の安さゆえに、就労支援なんか受けても意味がないと嫌う人もいます。
しかし、就労支援も適切な場所で、正しく教わっておけばフリーターの現状よりはいい環境で働けます。もちろん正社員として働く前提で。
「過去に就労支援を受けたけど意味がなかった」という発達障害者の方も、その就労支援の場が本気であなたをサポートしてくれたか考えてみるべきです。
もっと適切な対応をされたいと思ったことがあるはず。それだけ、あなたに合う環境や支援がなかっただけで諦めている可能性が高いと言えます。
発達障害者が正社員になるためにやるべきこと
では、発達障害者の方が、どのようにすれば正社員になれるのかまとめてみました。もちろん、何でも正社員になれれば良いという内容ではありません。
しっかりと安定しており、継続的に働くための足場づくりを解説します。
障害者枠での正社員就職を目指す
いきなりでショッキングかもしれませんが、一般枠での正社員就職は捨てて下さい。
今現在でフリーターをされている理由によりますが、発達障害の特性で諦めているなら無理をする必要はありません。
確かに、発達障害の特性を持ちながら、一般枠で勝負しようと思えばレベルの差でしんどい思いをすることが予想されます。
しかし、障害者枠であれば、実は発達障害者は重宝される傾向があるんですね。なぜなら、困っている特性も限定的な問題であることがほとんどだからです。
例えば、身体障害などを理由に働けない場合、身体的な問題がクリアできない会社だと採用はされません。逆に発達障害の場合は、サポートが欲しいところを伝えるとクリアできることも多いのです。
これらのことから、障害者枠であっても発達障害であれば、比較的に容易な就職ができるということです。
障害者専門の求人サイトでアドバイザーを頼る
障害者枠を利用するにしても、必ず障害者専門の求人サイトを利用しましょう。アドバイザーの方がいるので、困りごととして相談すれば大丈夫です。
発達障害の特性についてはもちろん、収入面の希望や、企業側に配慮してもらいたいことを伝えるには、アドバイザーが必要不可欠。
各個人で就活しつつ、面接などで配慮を求める手もあるのですが・・。自分でいうよりは、代理人として専門アドバイザーの力を借りる方がスムーズです。
大事なのは、何でも一人の問題だと抱え込まないこと。仮に一般枠で正社員を目指すフリーターの方でも、やはりアドバイザーを頼らないと就職はしんどいんですね。
僕自身も、転職エージェントなどで助けを求めて就職して来たので、第三者に頼るありがたみは十分にあると理解しています。頼れる物は使い倒す精神で活用すべきでしょう。
最低賃金や低所得になる職場は避ける
障害者枠なので、何も調べずに出ている求人を使おうとすると、そのまま低所得まっしぐらです。障害者枠というだけで、最低賃金しか出さないところは実際にあるんですね。
確かに、障害者というだけで能力が低く見積もられる傾向はあるので仕方がない側面もあります。
しかし、自分で積極的に調べてリサーチを怠らなければ、年収面や職場環境の良いところは見つかります。実際、フリーターのままだと変わらない環境よりはマシなはず。
実際にある話ですが、障害者の就労支援の現場などでは、ふつうに平均給料が月10万円を切っていたりします。
こういった現状だけを見て決めつけず、必ず高い給料が出るところで働くべきです。
参考文献 (障害者の就労支援対策の状況~厚生労働省~)
発達障害者が障害者枠で就職するメリット・デメリット
障害者枠で就職するとどういうメリットが得られるのか、逆にどんなデメリットがあるのかをまとめてみました。
メリット①非正規に比べて正規雇用は守られる
正規雇用は、問答無用で守られます。企業経営も大変なので、不況などにより上手く行かなくなると、人員削減で経費カットに踏み切りますよね。
その際に対象になりやすいのは、やはり非正規雇用者(人件費)です。派遣切りなどで悲鳴を上げているニュースなどを見ていると、立場の弱さはどうしても浮き彫りになっています。
しかし、正社員であれば露骨なリストラは行われません。雇用法に守られるため、人材をポイ捨てするようなことにはならないのです。
特に発達障害の特性があると、次の職場探しも大変になりがち。しっかり守られた環境で働くことは重要な要素です。
メリット②使い捨て人材にならないための特性理解をされながら働ける
障害者枠で就職しておけば、特性の理解に努めてもらえます。どういう特性で悩んでいるのかを事前に伝えられるので、個々にあった働きやすい環境作りをしてくれるんですね。
これは障害者枠であろうと、正社員で採用している以上、少しでも仕事を覚えやすくする動きでもあります。使い捨ての非正規社員だと、どうしても雑に扱われがち。
正社員として長く働くためには、周りの従業員や上司の理解は必要不可欠です。フリーターで働いていると、こういった理解も進まないので気をつけるべきでしょう。
ちなみに、正社員と非正規だと業務に関する情報も変わってきます。ワンポイントで同じ作業をしていればいい人と、全体的に動かなければいけない正社員の差があるのです。
デメリット①フリーターと変わらないような障害者枠もある
気をつけなければいけないのは、障害者枠で正規雇用されても、気が付けばフリーターのような仕事をさせられているというケースです。
障害者を雇用すると、企業は国からの助成金が受けられるんですね。この助成金を目当てに、適度に働いてくれる障害者を雇う会社もいないとは言い切れません。
大企業などになるとこういったことはないのですが・・。小規模で運営されている事業所など、経営が上手く行かずに助成金を目当てにやっていることもあります。
そういった事業所ほど、人材育成のノウハウがなかったり、似たような仕事を繰り返しているだけなのでご注意を。
デメリット②良質な障害者求人は見つけるのに苦労する
障害者求人も良質なものを選ぼうと思うと限度があります。例えば、月収200万円を超えようと思うとなかなか見つからなかったりするんですね。
しかし、障害者求人も良質な案件に偏りがあることはあまり知られていません。なぜかというと、一般的に障害者求人を利用する方は行政を頼るからです。
行政を頼ると、どうしても公平性を期すためにハローワークなどは最初に紹介されがち。そこでハロワの障害者求人を見ると、最低賃金の求人ばかりという現状を目にして諦めたくなるのです。
もしここで、障害者専門の求人サイトなどを行政が押せたら違うんですけどね。良質な求人案件ほど、なかなか目につきにくいところに存在します。
企業も求人エージェントに頼り、誰でも来ないようにしているので・・。本当は、良質な求人ほど簡単に見つけたいのですが、現状はかなり偏っていると言えます。
【参考】発達障害者の方が、年収250万円以上で働ける求人サイト
「障害者枠を利用しても、年収250万円はもらえる」と聞くと、どう感じるでしょうか?もし仕事に困っている発達障害者の方なら、そこそこ良い報酬だと思われるはず。
いい障害者求人を探すのは大変なので、ここでは人気の障害者求人であるアットジーピーを参考にまとめてみました。
利用ユーザーの75%が年収250万円を超えている
まず年収250万円以上をもらっている方が、利用ユーザーの75%を占めます。実際、フリーターとして働いていても、年収250万円を稼げている人はごく一部ですよね。
さらに、正社員として雇用条件が整っており、企業からも特性を配慮されながら働けるとなるとオイシイ案件ばかり。
フリーターとして働いていても、障害の特性が理解されないことや、昇給システムがないなど都合が悪くなることがほとんどです。
せっかく働くのであれば、アットジーピーのように年収が一定の水準まで保証されているところを選ぶべき。
高収入になる秘密は、やはり大手企業などを相手に求人掲載をお願いしているところです。企業の質が高まれば、自然と給料も上がっていくのです。
約6割の利用者は正社員(予定含む)の条件で勤務
アットジーピーの素晴らしいところは、障害者枠で雇用しても正社員として働いてもらうことを前提に考えた求人が多い点です。
個々の能力に見合った仕事を選び、就業スタイルを確立していけば正社員の道が開かれやすくなります。
全国各地で正社員の募集が行われているので、能力と相談しつつ選ばれるといいのではないでしょうか。アドバイザーの方もいるので、分からないことはサポートされます。
障害者枠の問題でもあるのですが、とりあえず採用されたけど正社員にはなれないという求人もよくありますから。
アットジーピーは、障害者の将来を考えて取り組んでいる事業なので、安心度が高いのも人気の秘密になります。
相談した上で利用者にあった求人を紹介してくれる
「自分にできる仕事は無いかもしれない」と思われている方もいるのですが、アットジーピーでは相談後に、個々にあった仕事を紹介してもらうことも可能です。
仕事を探す際には、自分で決めた求人や業種を探さないといけないと思い込みがち。その点で、話し合いでどういう職場がいいのか決められれば安心材料も増えますよね。
発達障害の特性上、当事者の思い込みで無理だと決めつけている仕事もあります。その点を考慮して考えてくれるため、特性的に大丈夫だと思えば思わぬ仕事の紹介にも繋がりますよ。
頭ごなしに難しい仕事だらけと思いがちな方ほど、まずは相談してみるだけの価値があります。僕も転職エージェントなどで相談してきましたが、一人で考えるとマイナスになりがちなのです。
まとめ 発達障害の特性から正社員を諦める必要はない
発達障害があるからといって、フリーターとして働き続けなければいけない訳ではありません。正社員に求める条件さえ整っていれば、仮に障害者枠でも問題ないはず。
しかし、多くの発達障害者の方は、正しい正社員求人の探し方を知らないままです。それが結果的にフリーター生活を長引かせているなら、立ち止まって考えるべきポイント。
今回ご紹介したアットジーピーであれば
- 障害者枠での正社員を目指せる
- 年収250万円以上を狙える
- 専門家によるアドバイスで仕事を選べる
こういったメリットの中で就活ができます。発達障害を理由にフリーターをされている方は、一度でも相談されてみることをお勧めしておきます。