うつ病のフリーターだけど、正社員に就職できるのかな・・
告白しますが、僕は軽度のうつ病持ちです。薬も飲んでいます。程度の差はあれ、うつ病を抱えながら働かれている方だと、正社員就職も不安になりますよね。
例えば今フリーターで働いていても、騙し騙しで頑張っている方などは、正社員になってやっていける自信がなかったりしませんか?
しかし、うつ病持ちのフリーターの方でも、気楽に就職する方法はあります。なぜか言うと、「うつ病を持っている人なりの就活と働き方」が存在するからです。そこでここでは、
- うつ病で正社員になることを諦めている
- うつ病を抱えている人の就職法が知りたい
このような方に向けて、「どのようにすれば、うつ病でも就職できるのか」についてまとめてみました。軽度うつの僕の実体験をベースにお伝えします。
フリーター当時の僕はなぜ、うつ病になったのか?
先に、僕がフリーター当時にうつに陥った話を書いてみます。原因が似ている方も多いはずなので、もし重なるところがあれば改善の役に立ててください。
正社員に就職できないことが「惨めな思い」として積み重なった
フリーターは、お気楽に働けていると思われがちですが、実際はそうでもないんですよ。フリーターの方にはお分かり頂けると思いますが(汗)
非正規なので肩書がないことや、収入が安定しないこと、恋人などが欲しくても作りづらいことが挙げられます。こういう生活に入ると、人間は嫌でも惨めな思いをするんですよね。
僕は性格的にネガティブなところも影響していますが、フリーターとして働いていると、どうしても精神的に苦しい状況になりがち。
変な話、僕がフリーター時代より正社員になってからの方が、気分的にはすごい楽なんです。薬はまだ少し飲んでいますが、立場として正社員という状態が心の安定をもたらしていると思います。
今の働き方に不満があり、それが積み重なっていると思う方は、正社員として働くと状態が良くなることもあるかもしれません。ムリは禁物なんですけどねw
親からのプレッシャーがしんどかった
僕の親はフリーター状態をよく思ってくれていませんでした。別に悪い親だと批判するつもりは無いのですが、正社員になるのが難しいと思っている時にプレッシャーをかけられていたんですよ。
「いつまでフリーターでいるつもりだ」「正社員で働かないと人生がどうなるかわかっているのか」みたいな。ありがちなフリーター批判ですよね(苦笑)
親心も、時としてはフリーターのプレッシャーになるので、僕としては正直何も言わないで欲しかったです。親が口うるさいから、家でも休まらない悪循環。
フリーターの方で親御さんに何か言われる方は、プレッシャーだということを伝えた方が良いです。僕も母親に「好きでバイトやってんじゃねえよ!糞が!」と言ったことも・・酷い息子ですがw
誰にも相談せず、「自分でどうにかする問題」だと思っていた
フリーター時代にうつ病になってしまったのは、誰かに相談することもなかったのも影響しています。今にして思えば、これがいちばん最悪だったなと反省。
なぜかと言うと、フリーターはただでさえ正社員になれず病みやすい傾向があるんですね。安定しないことを自分の責任だと感じてしまう影響もあるでしょう。
ただ、僕も含めてうつ状態になる人は、誰にも相談していませんでした。精神的にしんどいなら病院に行くとか、就職に困っているなら専門アドバイザーに相談をするとか方法はあります。
何となく時間が過ぎる中で、対策も打たずにいるとストレスだけが溜まるんですよね。そのため、フリーター状態は決して一人で抱える物ではありません。
ましてや、精神的にしんどくなっている時は、色んな意味で心の内を相談をした方が良いです。誰かに話してスッキリする体験がない人は、相談軽視をしてしまうため危ないのでご注意を。
うつ病フリーターが正社員就職について悩んでしまうこと
正社員就職を考えた時、うつ病持ちのフリーターの方は悩んでしまいます。
なぜなら、就職時にはただでさえ気にしなければいけないことが増えるので、うつ病をどう扱うか悩みやすい事例でまとめます。
ニートや空白期間を経験していても大丈夫か?
うつ病になっていると、仕事を辞めてニートをしていたり、空白期間が出来ている人もいるんですよね。こうなると、正直悩みがち。
しかし、うつ病によってニートや空白期間ができたとしても、さほど気にする必要はありません。もうぶっちゃけですが、なったものは仕方がないんですよ。
「ニートだった、空白期間があった」と当事者の方は悩むのですが、企業はそこまで気にしていなかったりします。これは僕が人材関係の仕事をしているから言えることですが。
なぜなら、人には人生があり、全く何も問題なく生きている人なんてごく僅かだからです。実際に、うつ病問題や空白期間というのは、人生の中で起こる問題の1つに過ぎません。
仕事が嫌で就職してはすぐ辞める人、借金取りに追われている人、うつ以外に病気で休んでいた人など、キリが無いくらいいます。そういった中の1つの事例なので、気にし過ぎる必要はないのです。
-
-
【履歴書の書き方】フリーターから正社員になれるサンプル付き!人材系社員の暴露
フリーター経歴が長いので、履歴書の書き方に困っている・・ 正社員に就職したいのに、履歴書の書き方で悩むと先に進めないですよね。僕もですが、フリーター当時は、とにかく履歴書の書き方で困っていました(汗) ...
続きを見る
うつ病持ちは採用リスクだと思われないか?
「うつ病持ち」と聞くと、企業は採用を止まるという人もいます。これは確かにあるんですよね。精神疾患のある人は、企業方針で採用しないと。
ただ、これについても、先ほどと同じで、事例の1つと捉えるくらいがちょうどいいです。うつ病持ちに限らないですが、何か問題があったとしても採用している企業は幾らでもあります。
これは知っておいて欲しいのですが、うつ病を含む個々の事例に対して、理解を示して雇う会社は一定数存在します。
僕もなんですが、うつ病を相談して紹介してもらったことがあるんですよ。
人材アドバイザーの方に相談した時に、「ちょっとうつ病があるんですが大丈夫なところですかね?」と言っても、「そういう方はいるので」と聞かされて励みになりました。
うつ病は採用側のリスクと言われますが、採用側の考えるリスクに該当しなければ問題ありません。現に僕も、うつ病を伝えても採用されたことがあるから言えるんですよね。
正社員になっても、うつ病だと厳しくないか?
うつ病、もしくは軽度のうつ病だとして、正社員になったら厳しいのでは?と思う人がいるのも事実です。確かにフリーターより仕事の内容が変わるので、厳しいと思うのも無理はないです。
ですが、「正社員になる=厳しい」というのもイメージなんですね。
例えばうつ病の方が、「非正規状態だからストレスを抱えてうつになっている」という場合は、正社員になると緩和されることもあります。
これも僕の事例ですが、正社員の立場になると、気持ち的に社会にマッチしているようで前向きになるんですよ。これはフリーター時代には無い気持ちの安定感と言えます。
うつ病でしんどいからフリーターのままで良い。この感覚は半分正解で、半分は間違っているかも?ということです。
医師に働くことを止められるレベルの人が無理をするのは勿論いけません。ただ、フリーターから正社員になった方が、働きやすくなり症状緩和されることも事実としてあるんですよね。
うつ病フリーターが知っておくべき仕事と病気事情
自分を追い込んでしまう、うつ当事者の方には知って欲しいことがあります。それは、労働者の病気事情です。
僕もですが、軽度のうつ病を含めると意外と世の中は働いている人が多いんですよね。精神疾患でも働けるよというポジティブな話です。
これは「うつでも頑張れ」という話ではなく、「うつ病では無理だ」と諦めない知識として書いておきます。
うつ病を含む精神疾患を抱えたまま働くことも大事(軽度ならば)
いい話ではありませんが、軽度のメンタル不調を抱えつつ働いている人がいるのも事実です。できれば休みたいけど、生活を考えれば休めないですからね。
独立行政法人のデータ(H26年)では、4人に1人がメンタルヘルスにおける不調を感じている統計があります。特に驚きもしない数値なのは日本が病んでるからなんですが(汗)
僕が言いたいのは、うつ病でも働いている人がいるから頑張れという意味ではありません。統計にも書かれていますが、通院や治療しつつで折り合いをつける事に意味があるんですね。
精神疾患だから・・と正社員を諦めていると、非正規状態で逆に苦しむ人がいるのは、先ほども述べた通りです。軽度うつくらいなら、何とか病院に通ったりサポートを受けつつ働ける社会ではあるんですよ。
参考文献 (「第2回日本人の就業実態に関する総合調査」結果)
軽度うつで休んでいる間に、ニートや引きこもりになる人もいる
僕が軽度のうつであれば、働くことを勧めているのも意味があります。それは、うつ病でも休んでいいケースと、休まない方がいいケースがあるからです。
例えば僕の友人に、軽度のうつで仕事を休んだ人がいるのですが、一度休み始めると就活が怖くなったり、外に出るのが面倒になってしまいやすいんですね。それでニート化して引きこもっています。
彼は特殊なケースだと思えず、僕も転職する際に仕事を辞めた後、しばらく休んでいると生活リズムが崩れたりしたので他人事に思えないんですよ。
仕事でうつになっているので、開放感からリラックスが激しくなり昼夜逆転も起こりやすくなります。重度のうつ病は休養が絶対ですが、軽度なら働きつつ社会にいる方が良いはずです。
今の時代は、「心の休養を」というフレーズで何でも休ませる傾向があるんですけどね。休み切ってしまうのも、逆に怖いので気をつけて下さい。
「病気が治っているか」より自己判断で働けるかが大事
うつ病って、僕もそうなんですが性格的な問題も影響しますよね。気分が落ち込みやすい人とかは、「完璧に落ち込まなくなる」なんてありえないので(笑)
そういう意味では、うつ病で就職に悩んでいる方は、下手に治そうとか考えない方が良いです。大事なのは、自己判断で「今は働けるかな」と考えることですね。
僕のように軽度うつなら病院に行きつつ働けますし、逆にそれなりにしんどい人は休む必要があるわけです。
自己判断で、フリーターのままでいるべきか。それとも正社員でやってみた方が良いのかを判断していくべきです。
うつ病を抱えたままでも、正社員就職して働くコツ
病気を抱えながらでも、正社員として働くコツはあります。何も知らないまま、うつ病を抱えて働くのはしんどいので、知識として頭に入れておくといいですよ。
自分のペースにあった働き方ができる場を目指す
自分のペースで働ける場所を探すのがポイントです。うつ病になる方は、大抵の場合、職場環境が自分に合わないところだったりします。
ゆったりやりたいのに、急ぐ仕事ばかりで気持ちが不安定になったり。せっかちな人が、逆にスローペースな現場に行くと、何だかストレスになってきますよね。
この「自分のペース」が大事で、僕も仕事をする中で気づくようになった話です。
やはり、うつになりやすい働き方、なりにくい働き方は人間なので個々によって違うんですよ。人がストレスになるなら、人と関わらない仕事を選ぶなど対策を練るわけです。
自分に合わない場所を選んだところで、うつ病にならなくても辞めていると思うんですよね。あくまでも僕個人の意見ですが、マイペースは大事です。
心療内科や就職支援との関係は繋いでおく
うつ病なのに心療内科に通わない人がいる現実はあります。ちょっとしんどいなと思ったら、相談くらいはしておくべきです。
精神的なしんどさは、放置しておくのがいちばんキケンです。心療内科は完全にうつ病っぽい人が行くべきですが、相談支援センターなどでも大丈夫です。
状態に合わせて使い分けして下さい。相談ってタダでも受けられるんですからw
そして、僕個人の考えではうつ病の方は、就労に向けて就職支援を使うべきだと考えています。一人だと、就活でわからないことや、上手く行かない時に悩みを抱え込みがちなんですね。
失敗してしまった就活でも、どのように改善すればいいのかを教えてくれるアドバイザーがいると便利です。求人アドバイザーなど求人サイトにいる方を頼るだけで充分ですよ。
メンタルの弱さを克服しようと思わない
「メンタルが弱いから」と克服を頑張ろうと思わないことも重要です。うつ病を抱えたまま働くコツとして、うつ病に向き合わないことが挙げられます。
メンタルが弱いことも含めて、受け入れると良いんですよね。僕が軽度のうつで正社員をやれているのも、ある意味では克服しようと思ってないからですね(苦笑)
人の性格や、考え方はいきなり変えられる物ではありません。うつ病が「克服しなければいけない物」になってしまうと、強制感も出てきて精神的にしんどくなりがちです。
「治さなければ」とか、「いつになれば回復するのか」と思わないこと。自分に取って精神的な弱さも個性かなと僕は思っています。
うつ病って不思議な物で、あまり下手に背負い過ぎない方が気楽になって働きやすいんですよね。
うつ病フリーターでも気楽に就職する方法3つ
うつ病のフリーターの方が、気楽に就職する方法をまとめておきます。
一人で抱え込んで、どう正社員になればいいのか分からない方に向けて書いてみますね。
求人エージェントで事情を説明する
うつ病があって働くことに困っている場合は、先に求人エージェントを通して事情を説明してみる方法があります。
企業側に直接伝えるのは、やはり当事者として心配になる事がありますからね。そのため、求人エージェントの担当さんに話を聞いてもらう訳です。
僕のような軽度うつ状態の方なら、いくらでも働いているので「こういう仕事なら大丈夫ではないですか?」と提案してくれるのも嬉しいところ。
求人エージェントであれば、こちらから企業に言いにくい話も、誤解の無いように伝えてくれるので安心できます。
企業と自分の間に、エージェントというワンクッションを置くだけで就活の難易度は変わってきますよ。できるだけ優位に立てるよう使ってみるといいです。
ニートや空白期間の経験者も採用する求人サイトを使う
うつ病があっても就職しやすい求人サイトの特徴をご存知でしょうか?
それは、ニートでも受け入れをしている求人の多いサイトです。一例に出すなら、DYM就職などは普通にニートも採用しています。
ニートとうつ病の関係性はとても強く、うつでニートになった方は多くいるんですね。僕もヤバかった一人だったり、友人にもいるので(汗)
そこでニートも採用する求人サイトの出番です。ニートの方の中には、色々な精神的な問題や事情があって働けなかった人も多いので、20代であれば救済されやすいです。
フリーターなら働いているアドバンテージもあるので、採用率は上がりやすいです。ちょっとニートの方には悪いですが、これも競争なので遠慮せずに応募してみるといいですよ。
職場見学を行い、直接どんな場所で働くのか知っておく
職場のストレスの大半は人間関係です。この人間関係でストレスが溜まって、うつ病が悪化してもいけません。そのため、できる範囲で応募先の企業をリサーチする必要があります。
職場見学などは、求人エージェントであればお願いすると可能になります。面倒臭いと思わずに、どんな人たちが働いているかくらいは調べるべきです。
今の僕の仕事は人材関係の業務ですが、やはり申し出があると大抵の職場は見学させてくれます。「一度の見学で何が分かるの?」と思うかもしれませんが、直観は正しい。
「ここなら大丈夫だ」と思えるか「なんか怪しい」と思う場所かで判断すれば、最低限の相性は分かります。
職場見学の良いところは、正式な面接ではないので「ちょっと病んで仕事を休んでいた」という話も言いやすい事。伝えるかは個人の自由ですが、職場見学を使うメリットの1つです。
まとめ うつ病フリーターが就職するなら、求人エージェントを頼るべき
うつ病だから・・とフリーターの方が就職を諦める必要はありません。そのためにも、自分一人で問題を抱え込まず、医師や求人の専門家に助けを求めるべきです。
ガチのうつ病なら休養も必要ですが、軽度のうつ病であれば、自分なりのペースで働く場所を見つけるといいですよ。そのため、僕の経験から言えるのは
- 医師のサポートは絶対に受ける
- 就活は求人エージェントで相談しながら進める
この2点で、医療と就職の両方から助けを借りておくと後がラクです。これにより、行動方法は今から2つに絞られます。
①うつ状態なのに、病院に行ったことがないなら行ってみる。②軽度うつで、働けそうなら就活サポートを求人エージェントで受けてみる。
まずは、できる行動からでいいので、一歩一歩を踏み出してみるといいですよ。当ブログで紹介している求人情報などは、ぜひ参考にして頂ければと思います。