フリーターから正社員になるのは厳しいと感じる・・。だから、せめて正社員になりやすい業種で挑戦したい・・。
フリーターから正社員になる際に、正社員登用のされやすさは気になります。僕もフリーター当時は、正社員になりやすい仕事を探しました。
ですが、一般的に知られる正社員になりやすい仕事には、落とし穴があることをご存知でしょうか?
なぜなら、正社員になりやすい仕事であろうと、最低限の基準をクリアする必要があるからです。ここを見落とすと、なりやすい正社員にもなりづらくなります。
そのため、
- 正社員になりやすい仕事なら何でもいいと思っている
- フリーターだけど、就職しやすい業種は分かっているつもり
このような安易な発想を持つフリーターの方はご注意を。そこで今回は、僕の実体験も含めつつ「正社員になりやすい仕事7つ」について解説していきます。
正社員になるために必要な基準についてもまとめているので参考にして下さい。
フリーターが正社員になりやすい業種選びで気をつけておくこと
まず気をつけて欲しいのは、「正社員になりやすい」と言われる業種選びです。
ネットなどを調べれば、だいたい似たような業種や職種が書かれているため、「すでに知っているよ」という方も多いはず。
ですが、違います。フリーターから正社員になりやすいというだけで飛びつくのではなく、各々がちゃんとチェックした上で選ぶべきポイントがあるのです。
自分との相性が良いかはチェックする
正社員になりやすい仕事があっても、自分にとって働きやすい環境かどうかはチェックすべきです。
いくら正社員になれても、継続的に働けなければ意味がありません。正社員の肩書だけで、ずっと頑張れる人は稀だからです。
人間ですから、バッチリはまる仕事もあれば、いくら頑張ってもダメな仕事はあるんですね。ここを見誤ってしまうと、正社員になりやすいという話を聞いただけで業界に飛び込みがち。
僕もあまり相性を考えないで就職したことがある、苦い思い出を抱えている一人なので警鐘を鳴らしておきます(苦笑)
新人研修や教育制度の整っているところを選ぶ
正社員になりやすい業種は、確かに受け入れのハードルも低めになっています。そのハードルの低さは、正社員になるという目標は達成させてくれるのですが・・。
入社までは進めたけれど、全く新人を育てる環境がなく、ただ慌ただしくて人手不足なだけという職場もあります。
新人研修や、教育制度については、各企業が入社前に説明してくれるので、分かる範囲内で聞いておくべきです。
フリーターとして働いてきた経験はあっても、いきなり正社員としてやれるは分かりません。分からないことや、質問したい時にできる環境は正社員としての働きやすさにも繋がります。
アルバイト経験が役立つ&後押しになるか
フリーターの経歴や、バイト経験は一般社会では評価されにくい傾向があります。ただし、全く使えないことはなく、一部の業種や仕事には役立つんですね。
正社員になりやすい仕事には、それなりの応募者も集まるのですが・・その時に差別化してもらえる材料があると有利です。その際に、各職種別に役立つバイト経験があれば、採用の後押しになります。
バイト経験は社会的な肩書になりにくいので、評価されにくい一面があると言いましたが、逆に特定の業種であれば効果を発揮してくれる材料になるのです。
正社員になりやすい業種と、バイト経験の相性はこの後にまとめているので、参考にして下さい。
フリーターが「正社員になりやすい業種」と「役立つバイト経験」まとめ
フリーター状態にある場合、「正社員になりやすい業種」は狙いたくなるはず。しかし、誰でも確実に正社員になれるとまでは言い切れないことも、同時に理解されているかと思います。
そのため、ここでは正社員になりやすい業種7つをお知らせしつつ、各職種への就職に役立つバイト経験も添えて解説させて頂きます。
① 営業職
営業職は、世の中にサービスが生まれ続ける以上は、なくなることがない仕事です。常に新しい商品やサービスを、誰かが売り込まなければいけません。
高卒、大卒など学歴も関係なく、どのように顧客とコミュニケーションを取りつつ、売っていくかを考える仕事です。頑張った分だけ、それに見合った給料に繋がるので、稼ぎたい人にも向いています。
営業はノルマがキツイなどと言われることもありますが、働く場所を選ぶとそこまで苦しい話にはならないんですよね。
僕も営業をやっているので分かるのですがノルマは緩いです。ノルマは掛け過ぎると、仕事が雑になるという会社の方針がうちにはあるので気楽な営業をしています。
営業も結局は、どういう職場に辿り着けるかが重要ということ。業種で一括りに厳しいというのは、視野の狭い話なのです。
【営業に役立つバイト経験】携帯販売・居酒屋スタッフなど
営業はコミュニケーションが求められます。そのため、携帯販売などで積極的にお客さんに、話しかけるような仕事をしていると、コミュ力として評価を受けやすいです。
また、居酒屋スタッフなど酔っ払いのような、癖のある人を相手にしてきた経験があると、咄嗟の対応が評価されるんですよね。コミュニケーションが必要なバイト経歴は、営業志望の際に役立ちます。
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② 介護業界
高齢化社会のため、将来を見据えて働くなら、介護業界はおすすめです。働く場所がさらに増えて行くため、仕事として消えることがありません。
給料面で心配される方は、働きながら資格取得を目指すことを考えるべきです。僕も介護をやっていましたが、やはり継続的に稼ごうとする人は資格を目指していました。
高齢者相手なので、どれだけ人の心に寄り添えるかが求められるのもポイントでしょう。性格的に温厚な方や、優しい方だとフリーターからでも就職できます。
国を挙げて介護職員の給料を底上げする取り組みも始まっているので、これから楽しみな職種と言えます。
参考文献(介護職員処遇改善加算-厚生労働省-)
【介護に役立つバイト経験】スーパーなどでのバイト、販売スタッフ
お年寄りとコミュニケーションを取ることに問題がない方なら採用されやすいです。役立つバイト経験としては、お年寄りを相手にする機会があるかどうか。
スーパーなどで、お年寄りを相手に商品探しを手伝うなど、そういった話でも十分に参考扱いしてくれます。高齢者と何かしら関わるエピソードがあると、介護事業主にはウケがいいです。
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③ 製造・工場業務
製造や工場業務は、非正規従業員で回っている現場がほとんどです。同じ仕事内容や業務を繰り返すため、退屈に感じる人も多いようで・・正社員の枠があっても人手不足なところは出ています。
コミュニケーションを取ることも少ないので、その点でストレスになる人がいるのでしょう。
反面、コミュ症傾向のある方は気楽に働けます。マイペースでも、淡々と仕事をこなすことを重視していれば、優れた人材として評価されますからね。
僕の友人にも、フリーターから自動車工場に就職した人がいます。工場は定時で終わりますし、給料も良いのでフリーターから正社員になるには狙い目の業種と言えます。
【製造・工場勤務に役立つバイト経験】ピッキング、作業系
同じ作業を繰り返す仕事が続く人は、基本的に採用されやすいです。「飽きが出てくるのではないか」と心配されそうですが、過去に似た仕事を経験していればアピールしましょう。
一度でも作業系をやっていると、似たような仕事を嫌がるなら応募してきませんからね。そういった意味でも、製造で働ける人は、正社員採用が進みやすいと言えます。
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④ サービス業(販売・飲食・小売店)
サービス業も世の中に多い仕事の一つです。販売関係に始まり、飲食や小売などいくらでも仕事があります。サービス業の良いところは、自分の興味や知識に合わせて仕事を選べる点です。
パソコンなど機械に強ければ、店頭販売員になれますし、飲食系の業務が好きなら携わりやすいです。
アパレルなども、各々の知識に依存する仕事なので、フリーターでも採用されます。このように、仕事はいくらでもあるので、選びたい人にはいい環境と言えます。
給料は一般的な金額を貰えますが、なかなかUPしにくい側面もあります。正社員になって、逆にフリーターを含む非正規ポジションを使える立場を狙う必要があります。
【サービス業に役立つバイト経験】接客業全般
接客系の業務をバイトでやっている人は多いと思いますが、サービス業では接客経験が強く活きます。
お客さんを相手にしている強みとして、接客マナーが自然と身につくんですね。僕もですが、接客のバイトを経験していますが、自然とそこでマナーが身についていました。
⑤ カスタマーサポート・オペレーター・コールセンター業務
電話対応で業務をこなすカスタマーサポートも、フリーターからの就職には適しています。僕も知り合いに30代後半で採用された人がいたのですが、若ければさらに有利に採用されます。
日常で利用するサービスにおいて、困ったことが出た時に、誰でも一度は電話されたことがあるはず。この業務は、マニュアルに沿って電話するので、正社員でも難しくはありません。
ただ、正社員として働く場合は、現場責任者などの仕事を任されるように育つ必要があります。非正規社員も多いところなので、ここらは頑張りどころですね。
仕事上、臨機応変に働くのが苦手な方や、なるべく座り仕事でやっていきたい人など、向いている仕事といえるでしょう。
【コールセンター業務に役立つバイト経験】接客経験できる仕事
電話業務なので、物腰の柔らかい姿勢が伝わるような話し方ができる人が有利です。その点で、過去に接客を経験していれば、最低限の言葉遣いはできているはず。
コールセンターでわざわざ学ぶというより、ありのままの姿が、向いている人かどうかで判断されます。接客経験を活かして、言葉は大事にするようにして下さい。
⑥ 運送・配送(ドライバー業務)
クロネコヤマトや、佐川急便といった、運送や配送ドライバーも正社員募集が頻繁に出ています。ネット通販が好調のため、ドライバー不足から給料も高騰するなどニュースになりました。
将来的なことを考えても、配送サービスは利用者が増すばかりなので、正社員へのなりやすさも考慮するなら狙い目です。
ドライバー業務ではありますが、普通免許で対応できるのは便利なところ。タクシー運転手などになると、第二種免許が必要なことなど、ネックになる点が増えてきます。
【ドライバー業務に役立つバイト経験】ピザ配達、ポスティングバイト
ドライバーをやる際に必要となるのが、立地条件の把握です。仕事中、全く土地勘もなく道を調べながら進むのは効率が悪いですよね。
ナビもありますが、できれば自分で最短ルートを見つけたいところ。ピザ配達やポスティング経験があると、決められたルートを回る時間などが感覚で分かるので強みになります。
⑦ IT業界(条件アリ)
条件はあるものの、未経験者からでも働けるIT業種もあります。これは僕の経験ですが、もともとウェブサイトを作るのが好きで更新していました。
作ったサイトを企業の採用担当者に見せた時に、「じゃあウチのも手伝ってもらっていい?」と採用された経験があります。好きが前提ですが、入社後に細かいウェブ言語を覚えればいい仕事とも言えます。
ただ、どんどん技術を覚えて向上しないといけないので、興味や好きである気持ちは持ち続ける必要があります。もし働きたくて、何かしら作っている作品があるなら企業に見せてみるべきでしょう。
今どきだと、アプリ開発などを筆頭に、いくらでも人材を欲している会社が増えています。
【IT業界に役立つバイト経験】パソコンに触れる経験が多いかどうか
IT系は基本的にパソコン前の作業です。そのため、パソコンに触れていることが、どれくらいできるかが問われます。
仕事なので1日パソコンを叩いていても、問題ないということが分かると強いです。フリーターから正社員になれる人は、仕事だからやるのではなく、好きだからやる人とも言えます。
フリーターから正社員登用されやすい仕事の特徴
上記のことから、フリーターから正社員登用されやすい仕事には特徴があることが分かります。
仕事を見て頂ければわかりますが、以下3つの要素があると狙い目です。
専門的な資格や知識、実務経験が不要
専門スキルはどの仕事でも求められますが、入社の段階で強く求められるかどうかを見極めれば採用率も高くなります。
仕事もパターンがあるのですが、完全に即戦力になるまで時間がかかる業種と、早ければ数ヵ月で習得できる業種とに分かれます。
多いのは、頭で考えるより動いて覚えるタイプの仕事。介護なども該当しますね。これらであれば、実務経験がなくても入社してから仕事を覚えたので間に合います。
求人にしっかりと記載されているので、「経験不問」といった表記はチェックしておきましょう。
人手不足で、今後伸びる成長産業
人材が全く足りていない業種で、今後伸びてくる成長産業ならば、こちらも狙い目と言えます。伸びてくる産業は何かと問われると色々ありますが・・。
高齢化で介護の人材が不足することや、ネット通販が伸びるため配送業の需要拡大はすぐ読める未来です。こういった時代の流れで仕事が増える産業は、人手が急速に足りなくなる傾向にあります。
ITなども、専門的知識が必要ではあるものの、人材が足りていないため、育てながら採用しているところも増えています。どこが伸びているかを知ると、採用のされやすさも分かるようになると言えます。
人物評価の傾向が強い業種
学歴や、過去の職歴で評価しないところも正社員になりやすい環境です。主に面接だけで決めるような職種もあり、やる気やガッツが評価材料になります。
人物評価になるという意味ですが、真面目に働ける人だと思ってもらえれば、たとえフリーターだろうと採用されるんですね。
世の中は、学歴社会や実務経歴を重視する声が大きいですが、このような風潮を嫌う雇用主も当然いるわけです。人物の印象を大事にする業種など、まさにこれに該当すると言えます。
【参考】「正社員になりやすい仕事」が多い求人サービスの特徴
正社員になりやすい仕事も、どこで探せばいいのか分からないと意味がありません。今でも、「フリーターが不利になる求人しか見つからない」とお困りの方はいないでしょうか?
しかし問題ありません。
正社員になりやすい仕事は、「正社員になりやすい求人の集まるサービス」にまとまっています。この求人サービスの特徴をまとめておきます。
ニート・フリーター向けの求人サイト
基本的に、ニート・フリーター向けとされている求人サイトであれば問題ありません。理由として、フリーターに寄り添える理解者(アドバイザー)がいることにあります。
さらに、フリーター向けになるため、未経験者や無資格者といった人に向けた求人案件が集まりやすくなるからです。正社員になれない人は、求人を探すのも苦手傾向にあるので注意が必要です。
「正社員になれない人を、正社員にする」という目的意識は、当事者はさることながら、求人サービスにも求めていいのです。
未経験者・無資格者OKの求人が多い
求人を見渡して、未経験者や無資格者でも応募できる仕事が多いかはチェックしましょう。これもフリーターが正社員になりやすい環境の判定に使えます。
この時に知っておきたいのは、どの求人サイトも表に出ている物は2割くらいだと知っておくことです。登録してチェックすれば、表では少なかったとしても残り8割の求人はしっかり見れます。
隠しておく理由は、応募の殺到を抑えるためです。未経験者・無資格者OKの求人が多いかどうかは、応募したい求人サイトの表に出ている案件を見るだけでも、十分に分かるので参考にして下さい。
求人アドバイザーを通しての正社員登用プランがある
求人アドバイザーの方がいるかも調べましょう。一人で応募するシステムを利用されてもいいのですが、正社員になりたい方ほどアドバイザーに支援プランを組んでもらうとスムーズです。
正社員登用までの条件や、今後やるべきことを明確にし、必要があれば企業側に要望を伝えてもらう。こういった取り組みで、確実に正社員になれるというシステムです。
仕事探しで結果がでないようなら、それは個人的に問題に気づけていない可能性が高いです。自分で判断せず、求人アドバイザーから助言をもらうことも考えましょう。
まとめ 「正社員になりやすい業種」は、フリーター向け求人サイトで見つかる
フリーターから正社員になることは、思っているほど難しいことではありません。難しく考え過ぎず、今回お話したように就活を行えば大丈夫です。
その行動をまとめると
- 正社員になりやすい業種を選ぶ
- 適切なフリーター向け求人サイトから応募する
この2点を進めるだけです。フリーターから正社員になるには、これらのことを実行できるかどうかが重要と言えます。
「このままフリーターを続けるくらいなら、正社員になりやすい仕事でも始めようかな・・」
こんな風に思うようなら、ぜひ狙ってみるべきです。気持ちが高まっている時に行動するのは、面倒臭い就活を気楽にするポイントですからね(笑)
正社員になりやすい仕事をお探しの方は、ぜひフリーターに優しい求人サイトを利用されてみるといいですよ。