フリーターと正社員の働き方は一長一短があるから迷う・・
フリーターと正社員をメリット・デメリットで比較していると迷いませんか?どちらも一長一短があると感じるため、僕もフリーター当時は悩んでいました。
しかし、悩む人も本心では「正社員に就職すべきではないか」と考えているはずです。なぜなら、フリーターは今だけの働き方で、ゆくゆくは正社員になる予定の人が大半だからです。
人はなるべく楽をする方向に頭が働くので、メリット・デメリットで考えたら都合のいい方向しか考えなくなって当然です。そのため
- フリーターで働く方がメリットがあると思う
- 正社員のデメリットが気になって就職できない
このように考える方に向けて、フリーターと正社員の違いを比較し、考えているほど正社員にはデメリットがないことを解説させていただきます。
フリーターと正社員のメリット・デメリットを比較するなら知るべき問題
フリーターと正社員の比較をするなら、知っておくべきことがあります。それは、フリーターと正社員の間で悩む人は、フリーター環境のメリットを意識しやすい点です。
正社員をしんどい働き方だと思い込むと、フリーターという働き方をよく思うのは当たり前です。安易な考えで安心せず、どちらの働き方も、平等に考える必要があります。
世の中はフリーターを助長させる方向に向かっている
テレビやメディアを通して、「自由な働き方」というフレーズを見たことがある方は多いはずです。近年の「働き方は自由に」という風潮が後押ししている背景もありますよね。
しかし、働き方を自由に考えていいのは限られた人なんですね。なぜなら、目的意識や目標があった上で自由な働き方は実現させるものだからです。
例えばですが、起業したり、興味のある仕事を目指すためのフリーターなら全然アリだと思います。逆に目標がないまま自由にやっても経験にはなりませんし、時間の浪費で終わるだけ。
つまり、「自由な働き方」とはバイトで乗り切って楽しく生きようといった軽いノリで語られる話ではないのです。
間違った方向に助長させている情報や、ただ若者受けのいい話を盲信していないか少しでも気にしましょう。
企業のホンネは非正規雇用者が多い方が嬉しい
企業のホンネは知っておくべきです。なぜなら、企業は都合のいい人材として非正規雇用者を使いたいという思惑があります。
会社の経費で大きいのは、何よりも人件費。ここを何とかカットするために、正社員が減っているわけですが、カットされた分だけ割を食わされる人がいますよね。
その正体が、フリーターや派遣社員といった人たちです。雇用契約を結んでいるので、お互いに都合がいい関係に思うかもしれませんが、本当に都合がいいのは非正規採用で済ませられる企業側。
企業は安い人件費を支払うだけで、その他の将来に向けた保証が要らないため、割安に買われていると思っている方がいいです。僕もこれに気づかず、20代をかなり安売りしていました(汗)
「使い捨て」なんて言葉があるのも、それだけ非正規やフリーターが損をさせられているから生まれた言葉です。都合のいい使い捨て人材にならないようご注意下さい。
正社員になりたい気持ちがあるなら正直になる
一般常識のある人なら、労働条件は正社員が圧倒的に有利だと知っています。それにも関わらずフリーター生活が長引くと、正社員も諦めたくなることがあります。
少しでも諦め始めると、フリーター状態を肯定したいがためにメリットを見出しがち。しかし、正社員になりたい気持ちがあるなら、フリーターのデメリットにも向き合うべきです。
なぜかと言うと、正社員になりたい人には、必ず状況に見合う情報が入るからです。例えば正社員になりたい人は、正社員になるためのアンテナが張り巡るようになります。
アンテナが張り巡ると、正社員求人のチェックを始めたり、人から紹介されることが増えます。良い仕事に出会った時に気持ちに正直であれば、素直に仕事をやってみようという姿勢にもなりますよね。
正社員になりたいと思うだけならタダなので、「フリーターだから無理」と諦めることのないように意識してみて下さい。
フリーターと正社員のメリット・デメリットを9項目で比較
それでは、フリーターと正社員の働き方を、メリット・デメリットの観点で比較してみます。特に注意すべき項目として9つに絞っています。
僕の実体験も踏まえているので、悩んでいる方ほど参考にしてみて下さい。
① 【仕事における責任】責任の有無で判別できないメリット
仕事の責任では、フリーターが楽なポジションを取れます。正社員と非正規社員がいた場合、どんなことがあっても正社員が責任を取らないといけません。
こう考えると、フリーターは楽かなと思うかもしれませんが、責任のある仕事は楽しいのも事実です。仮にフリーターで居続けても、責任がないから楽な状態が続くわけではありません。
逆に正社員は責任を負うだけで待遇が良くなるので、「責任の違いでこんなに差が開くのはおかしい」と思うフリーターの方自身が思うこともあるでしょう。
正社員は大変だけど、責任の分だけ見返りというメリットがあることをお忘れなく。
② 【ビジネスマナーやスキルアップ】会社が本当に育てたいのは・・
フリーターは良くも悪くもビジネスマナーを磨くことができません。社外の人と関わることもなければ、バイト先のルールに従えばいいので厳しくないのです。
実際、バイトで働く学生など、「なってない」と思うことはないでしょうか?それが、フリーターにも起こっていると思えば自然と困ることは理解頂けるはず。
スキルアップなどもですが、あくまでフリーターにはフリーターなりの期待しかされません。会社が期待するのは正社員になるので、育てたり経験させることもフリーターには行われません。
期待されて働けるほうが、働いている側としても気持ちが良いのではないでしょうか。ビジネスマナーやスキルアップは、転職するための武器にもなるため、正社員が有利と言えます。
③ 【職歴や実務経験としての認められやすさ】高校生でもできる作業の価値
フリーターのデメリットに、どれだけ働いても職歴や実務経歴として認められにくい点があります。もちろん、フリーターの経歴を評価する会社は一部あります。
ただし、学生でもできる仕事をどれくらい評価してもらえるのかを考えると疑問視すべきでしょう。僕自身も経験していますが、中学を出たばかりの高校生と同じ作業をしていたことがあります(汗)
この仕事を一般社会が、実務経歴として正当に見てくれることが少ないのは言うまでもありません。頑張って働いても、バイトはバイトでしかなく、職務経歴として認められにくいのは悔しいです。
社会は厳しいもので、不採用にする時には経歴をどう判断したかも教えてくれません。つまり、誰かに言われないとフリーターは気づけないこともあるわけです。
この事実を無視してはいけないと、僕はフリーター時代を振り返って実感しているので強く伝えたいです。
④ 【昇給や昇進と生涯賃金の差】安定収入の確保について
フリーターの場合は、昇給や昇進といったチャンスが少ないです。正社員にでも登用してくれればいいのですが、多くは非正規の枠で働くことが求められています。
そのため、正社員とフリーターが同じ仕事をしていても、収入には開きがでてしまうため生涯賃金に格差が生まれることは常識となっています。
僕がフリーターを抜けたいと思ったのも、正社員と同じ仕事をしているのに給料に差が付くことにイライラしたというのもあります。
正社員になると安定収入にも繋がり、身分も保証されるため安心して働けることが何よりも大きいと言えます。
⑤ 【恋人との結婚や家庭が持ちたい場合】フリーターの結婚は非現実的
「収入や肩書で付き合う異性が変わる」というと、多くの人は反発します。僕もフリーター時代は、働き方や収入で自分のことを決めつけられることがイヤでした。
しかし、事実としてフリーターの場合は恋人を作るくらいはできても、結婚をしたり家庭を持つにはハードルがあります。結婚してマイホームが欲しくてもローンが組めないなど問題が山積みですよね。
素敵な異性と交際したいと思っていても、やはり身分相応の相手としか関われないのが現実です。それなら、正社員として働いて、後ろめたさもなく男女交際したいと思いませんか?
異性関係については、学生を終えると身分や肩書が大きく信用を担います。フリーターであることが原因で、異性に避けられやすいと感じる方は正社員を目指すべきのも一つの手ですよ。
フリーターや非正規雇用やが結婚できている現実は、厚生労働省のデータでも明らかです。
参考文献 (正規雇用と非正規雇用の有配偶率の比較 3P)
⑥ 【雇用の安定度】人員削減やリストラ問題
雇用の安定度でいうと、やはり正社員が有利になります。正規雇用者と非正規雇用者がいる中で、もし人員削減やリストラの必要性が出たら非正規から切られます。
派遣切りなどが問題になるのも、法律的に正社員のように立場が守られないからです。人員削減の問題にぶち当たると、その段階で無職が決まるのはフリーターの怖いところ。
正社員として同じところでずっと働けた方が、新しい環境にわざわざ変えなくて良いので楽です。
ころころと転職を繰り返しているフリーターの方ほど、万が一のリスクに弱いことを理解しておくべきと言えます。
⑦【勤務時間や時間の融通性】契約通りに働ける会社を見つけられるか
勤務時間を含む時間の使い方は、フリーターの方が自由です。正社員は月給制なので、残業などが必要になってくる部分は当然あります。
フリーターは残業そのものが少なく、あったとしても残業代は付きます。時間給で換算しているので、付かないなら辞めた方が良いですからね。
ただ、正社員だからプライベートな時間がなくなるかというとそうでもありません。時間に見合う給料はもらえますし、事前に求人アドバイザーなどに相談して残業の少ないところを選べば問題は軽減できます。
フリーターとして働いていても、急にシフトを入れられたり、忙しくて本来休みの日にバイトに入れられた経験はないでしょうか?
結局は、雇用契約の通りに納得して働ける会社を見つけられるかが問題とも言えます。
⑧【有給や長期休暇の取りやすさ】フリーターは基本的に難しい
有給や長期休暇は、正社員で働いている方が取りやすいです。もちろん、フリーターの働き方でも同じように有給の権利は発生するのですが・・。
違いがあるとするなら、正社員で働いている人は、企業側から有給取得を促されやすい点です。正社員としてずっと働いてもらうには、企業側も社員のリフレッシュを考えなければいけません。
そのため、正社員同士の間でも有給を取ろうという空気が生まれやすく、お互いに譲り合って長期休暇を取りに行ける傾向があります。
逆に非正規だと、有給を取り行く空気になることがないので、話を切り出すことすら嫌がられやすいです。権利なのに使えずイライラするのは、僕のフリーター時代の苦い思い出。
有給や長期休暇が取れないことに不満があるなら、フリーターから正社員への転職を考えるタイミングが来ていると考えるべきです。
⑨【社会保険や福利厚生】最低限の保証と優遇が正社員にはある
正社員の大きなメリットに、社会保険や福利厚生がついてくることです。フリーターでも社会保険などは入れるのですが、ケースによっては入れないこともあり複雑です。
目に見えないところで利益になってくるので、フリーターとして働いていると気づけない問題とも言えるんですね。非正規だと、交通費すらも出ないなど保証以前の問題も多いです。
会社によって異なりますが、住宅手当など賃貸サポートや、各会社の展開するサービスを安く利用できるなど、優遇されていることを知っておくべきです。
正社員として働くことは大変というイメージを持たれがちですが、総合的に見るとこういった保証や制度がメリットになっているということです。
正社員 | フリーター | |
①仕事における責任 | 責任がある【△】 | 責任は少ない【〇】 |
②ビジネスマナーやスキルアップ | 求められて伸びる【○】 | ほぼ求められない【△】 |
③職歴や実務としての経験 | 評価されやすい【○】 | 認められにくい【✖】 |
④昇給や昇進、生涯賃金の差 | 多いので得をする【○】 | 少ないので損をする【✖】 |
⑤恋人との交際や結婚 | モテやすい【○】 | モテにくい【△】 |
⑥雇用の安定度 | 安定している【○】 | 安定していない【✖】 |
⑦勤務時間や時間の融通性 | 職場によって変わる【△】 | シフトで選べる【○】 |
⑧有給や長期休暇の取りやすさ | 取りやすい【○】 | 取りにくい【✖】 |
⑨社会保険や福利厚生 | 充実している【○】 | 保証もされにくい【△】 |
まとめ 正社員で働いた方がメリットが多い【デメリットは相談で回避できる】
比較してきましたが、正社員で働くか、フリーターで働くかは一目瞭然です。なぜなら正社員にメリットが多いことが分かっているからです。
気になるとすれば、正社員のデメリットである勤務時間の長さでしょう。フリーターからフルタイムで働くとなると、残業なども気になりますからね。
しかし、勤務時間については求人アドバイザーなどを通して、事前に職場の状況を確認しておくことで対策可能です。たとえば次のように質問しておくと回答をもらえます。
- 勤務時間は契約の通りに働くことが可能か
- 残業がある場合は、どれくらいの頻度になるのか
これらは、面接で聞いたり、実際に働いてみないと分からないブラックボックスだと思い込んでいる人がいるのも事実です。
ただ、それはあくまで思い込みもあると考えるべきです。聞きにくい問題だからと、勝手な解釈で決めつけていると正社員も遠のくだけ。
求人アドバイザーを通せば、質問や相談を無料で行ってもらえるので、正社員に少しでもなろうと思う気があるなら、活用されることを検討されるといいのではないでしょうか。
【参考】正社員就職のデメリットを解消してくれる求人サービスの特徴
正社員への就職におけるデメリットや不安に思うことは、一人で抱え込まずに求人サービスの活用で乗り越えることが重要です。
そこで、頼りになる求人サービスの特徴をまとめてみたので、解説しておきたいと思います。ここでは一例としてDODAを解説に使わせて頂きます。
事前にリサーチできる情報が多くある
求人サービスによって、表に出されている情報には限度が出てきます。雑な求人案件の作りだったり、仕事内容が書かれていないなどリサーチしづらいところは使うのを避けるべきです。
逆に、大々的に求人条件を記載しており、何をするのか明確になっているなど、分かりやすい情報があるとリサーチにも安心感が出てきます。
DODAなら、具体的な求人も豊富で使いやすいので、これくらい情報があった方が良いと覚えておくといいでしょう。
求職者の要望を企業に伝えてくれる求人アドバイザーがいる
求人アドバイザーがいた方が、聞きにくいこともスムーズに伝えてもらえ便利です。ちょっと質問したけど、こちらから問い合わせが必要・・となると考えてしまいますよね。
例えば、残業は少ないですか?といった質問は、就職前には聞きにくい内容・・。その点で、求人アドバイザーやエージェントがいると、疑問点として応えてくれます。
担当者が企業と繋がっているので、分からなくても、問い合わせてその場で聞いてくれるのは、僕もフリーター当時に利用して便利だと思ったポイントでした。
DODAもエージェントの方がいるので、正社員に対するデメリットの内容で就職を悩んでいるなら、問題を解消できる求人を教わるなど解決策も出やすくなります。
デメリットとの向き合い方は人それぞれですが、もしデメリットを解消してくれることで正社員に就職できるならチャレンジはしてみるべきです。
フリーターでいることも、人生の視点で見ればリスキーなことは明らか。動いてみて意外と問題解決できたら、それこそお得な話なので行動されるといいですよ。