工場での仕事ってどうなの?
僕はフリーター当時に、スマホの製造工場で働いていました。今は人材紹介の会社で働いていて、実際に工場を求職者に紹介することもあります。
こういった中で思うのは、みなさん工場で働くことに興味がある点です。もちろん、働くかどうかは別問題として。しんどそうとか、厳しいかなと調査してるんですよね。
しかし、工場業務に関しては、しんどいとか、厳しいという概念で選ぶ必要はありません。
なぜなら、向き・不向きで考える方が就職には重要な要素となるからです。そこで今回は
- 工場はどんな仕事をするところなのか
- 工場は就職しやすいのか
- 工場労働が向いている人・向かない人
こういった点を踏まえて解説してみます。未経験のフリーターの方でも就職できるようナビゲートしているので参考にして下さい。
工場の仕事内容とは?
全く工場で働いた経験が無いと、何をさせられるのかすら分からないので不安ですよね。いや、これはまさに未経験者であるほど思うんじゃないでしょうか。
しかし、工場業務は外から見えないことが不安材料になるだけです。どういった仕事内容があるのかを知ることで、工場というだけで委縮することがなくなります。
ライン作業
僕がやっていた工場業務は、このライン作業です。流れてくるスマホのパーツをひたすら組み立てて、検査する人に流していくというシンプルな仕事。
20代前半の頃は人と関わるのが厳しかったので、流れ作業でこのまま時間が過ぎて行けば楽だと思ったのは事実です。やっぱりコミュニケーションってしんどいし・・。
イメージ的に、自動車工場などは有名なのではないでしょうか。トヨタや日産といった大手企業の系列に就職する道もあるので、普通にライン作業に入る方も多くいます。
ちなみに、僕の友人が寮に住み込みで入って、フリーターから一気にトヨタ系列の社員になっています。これ地味に中途採用者の夢だと思うんですよ。大企業の安定感は違いますからね。
ピッキング作業
ピッキング作業もメジャーな仕事です。イメージとしては、倉庫や工場内に保管してある商品を、伝票などの指示通りにピックアップしてまとめていく仕事です。
未経験者も歓迎されるのは、手順さえ覚えてしまえば繰り返していくだけの仕事だから。完全無資格でやるピッキングもあれば、フォークリフト操作など幅広いですよ。
人材紹介をしていても、ある程度の説明をすると、このシンプルな作業内容で気に入って働くことを選ばれる方もよく出会います。マニュアル通りにやれば間違えることもないのは嬉しいところ。
24時間で稼働しているところもあるので、ガッツリ夜勤で稼ぎたいという人などは、ピッキングに絞ってもいいでしょうね。
その他(マシンオペレーター、品質検査など)
工場勤務と言っても、メジャーなのはライン作業とピッキングで、他にも色々とあります。マシンオペレーターとして機械をひたすら触っていたり、品質検査などを任されたり。
コカ・コーラなども、製造過程で品質検査が入りますが、これも工場労働になります。製造されたコーラの品質を管理して、製品水準や仕様に問題が無いかなどを調べる。
検査を実施して、常日頃から安全な飲料水を提供するために欠かせない仕事です。一般的に工場労働は、ひたすら動いたり体力が必要と思われがちなんですけどね。
考えたり分析したりする業務もしっかり存在しているということです。工場内事務とかも、一応は工場労働に入っていますよ。
工場に就職するメリット・デメリット
工場に就職することで得られるメリット・デメリットを解説しておきます。
メリット①接客や営業のような、コミュニケーションが不要
工場業務なので、接客したり営業するなどのコミュニケーション力は求められません。コミュ障気味の人でも、問題なく働けてしまうのはメリットと言えますね。
僕も工場労働をしていた頃は、基本的に人と話さず、休憩中も一人でした。当時は「携帯でもいじって好きに過ごさせてくれ」ってタイプだったのでw
接客なしはもちろん、従業員同士のやり取りも避けやすいのは、工場労働の魅力です。僕が働いていた時なんて、全く会話をしない人とか周りにいましたからね(汗)
人と関わることがしんどくてフリーターを選んでいる人などは、コミュニケーション不要のメリットに目を向けるといいですよ。
メリット②フリーター、未経験といった状態からでも正社員になれる
マニュアルありきの仕事なので、フリーターや未経験者でも働き始めることが容易です。しかも、正社員として働くチャンスも普通に存在する良質案件。
もちろん、仕事内容そのものは変わってくるんですが。同じ仕事を繰り返しているだけでは正社員になれないけど、その現場責任者としてサポートするなどの仕事があります。
正社員として責任を負うのはしんどいと思うかもしれませんが、工場労働の現場だと実は楽だったりするんですよ。監視しつつ、作業員に指示を出すので、自分が動く量は減るので。
僕もフリーターとしてしか経験のない工場勤務でしたが、上司の方が楽してるよな・・と思いながら見てましたね(笑)
メリット③20代から稼げる金額が大きい
普通、20代から年収をグイグイ稼ごうと思うと、それなりに頑張らなければいけません。ハイスペックで営業マンとして働いたり、証券マンとしてバリバリキャリアを築いていたり。
30代くらいになってようやく頭角を現して稼げるのが現代の仕組みではあるのですが。工場労働であれば、固定給で高額なお金が稼げるので、報酬面が魅力的なんですよ。
工場で稼働させないといけないビジネスモデルは、そもそも動いているお金が巨額。アマゾン倉庫なんかを考えてもらえばわかりますが、市場の動きが活発です。
自動車産業なども、まさに大金が動く中での仕事の一つ。多少の給料を支払ってでも、現場の作業員に頑張ってもらいたいという思いが給料に反映されているのです。
仕事にもよりますが、20代未経験フリーターから始めて30万円オーバーとか普通の世界ではあまりないですからね。
デメリット①立ち仕事なので慣れるまでは足が痛くなりがち
デメリットは、最初だけですが足が痛くなる点です。立ち仕事の経験者であれば、ずっと立ちっぱなしでいると足が疲れやすいのはお分かり頂けるはず。
僕も過去に、工場や飲食、介護などずっと勤務中は立っている仕事を経験してきました。その度に、1週間くらいは足がパンパンになるなと思った物です。
「絶対に座ってやる仕事じゃないとダメだ」という方はそんなにいないと思いますが、足が痛くなる最初だけはデメリットだとお考え下さい。
デメリット②色んな仕事や責任を任されたい人には物足りない部分もある
工場労働なので、基本的には単純作業になります。勝手に自分で考えて、マニュアルに無いことをやったとしても成果になりませんからね(汗)
それゆえに、物足りなさを感じてしまうという人はいるのも事実。色んな仕事を同時にこなして、責任を背負ってやってきた方などは避けてる傾向にあります。
色んなことを常に考えて、周りに追い込まれるように働くのが好きな人は、退屈かもしれません。
デメリット③夜勤がある職場は好みが分かれる(日勤・夜勤・交替制)
夜勤のある工場労働もあります。日勤だけ、夜勤だけ、シフトでの交替制など、どのタイプの工場に入るかで変わるんですけどね。
夜勤が嫌だという人は、あらかじめ入る前に求人案件を見れば分かるので問題ありません。逆に言うと、工場だからどこでもいいと考えると夜勤もやらないといけなくなります。
ただ、夜勤手当が付くので給料としては大きく稼げるんですよね。そのため夜勤デメリットを受け入れた上で、稼ぐ道もあると言えます。
【就職しやすい人の特徴】工場勤務に向いている人・向かない人
工場への就職を考えている方に、こういう人は向いている・向いていないというポイントでまとめてみたいと思います。
向いてる人①ノルマがなく決まった仕事をこなして安定給料が貰いたい
ノルマといったプレッシャーに追われず、決まった仕事を決まったペースで行いたい方に向いています。安定して給料がもらえるのは、やはり大きいと言えますね。
工場労働は、基本的に周りとの兼ね合いできっちり仕事を行っているので、仮に残業などがあってもしっかり給料に加算されます。
ぶっちゃけた話、フリーターとして毎日同じ作業をこなすなら、工場スタッフとして就職する道を選ぶのもありです。下手にバイト期間を延ばすメリットもないですからね。
向いてる人②健康診断や社会保険など、福利厚生の充実を希望
工場労働の現場は、基本的に大人数のスタッフで動いています。そのため、スタッフの健康管理や社会保険、福利厚生などはしっかり取り組まれている傾向にあります。
「少人数の会社に入ったけど、ブラックな環境で社会保険とかがヤバかった」という経験をお持ちの方は、人が多いところを目指すだけで環境も変わるということです。
労働組合など、労働者が雇用主に強く言えるような態勢を作れるなど、給料+αで得られるものは多いですよ。
向かない人①仕事に対して、人脈作りやスキルアップを求める人
人脈作りをしたり、スキルアップを仕事に求める人には向かないです。工場という空間の中で仕事をするので、外から来た人と繋がるということはありません。
フリーターの方でも、これからバリバリに働きつついずれは独立したいと思うなら、やはり人脈やスキルアップは避けられないですからね。
向かない人②人と関りながら働きたいという思いが強い方
協調性があり、チームワークで動くことで力が発揮されるタイプの人には向かないところがあります。人と関わって力を発揮したくても、工場は個々の仕事になりがちなので。
コミュニケーションとして、周りとの雑談などは基本的にできません。黙々とこなす職人のように働くことが求められます。
人と一緒におしゃべりしたり、輪の中に入って行くつもりなら・・少し考えた方がいいです。
まとめ フリーターをやるくらいなら、工場勤務がおすすめ
フリーターなど同じ仕事を繰り返すことが多い方なら、工場に就職して正社員として働いた方がメリットが強くあります。
同じバイト的な繰り返し作業でも、正社員の方が条件がいいのは明らかですから。
もちろん、向き不向きを考えた上での判断になるとは思いますが、工場勤務のメリットは捨てがたいです。
- コミュニケーション疲れが起こりにくい
- 未経験や無資格から稼げる仕事
- 福利厚生などが充実している
こういったホワイトな環境があるのは見過ごせません。大手企業ですらもフリーターの立場から狙えるという業種なので、ある種の夢にも繋がります。
20代、フリーター、特にやることがない。こういった方なら、すぐに手にできる好条件なのでまずは求人チェックしてから考えてみるといいですよ。
正社員に就職しやすい工場求人サイトまとめ
フリーターからでも正社員に就職できる工場求人をまとめています。参考にされてみて下さい。
工場求人ナビ
- 運営元は「東証一部上場企業」の日総工産
- 大手自動車メーカーとの繋がりが強い
- 業種や雇用形態の幅が広い
対象地域
全国
安心安全の、東証一部上場企業が運営しています。大手メーカーとの取引が多く、トヨタやいすゞなど自動車関係の仕事は多く手に入ります。
自動車工場に興味があるなら登録しておくべきサイトで、実際に利用している人の声も多いです。僕も仮に自動車工場に行くとするなら、専門的に扱っているため選びたいところ。
ちなみに、業種や雇用形態の幅は広く、自動車関係以外も充実。自動車関係を探しつつ、他にやってみたい工場業務を見つけたら動きやすいです。
工場ワークス
- 未経験から正社員を目指すフリーターを応援
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対象地域
全国
求人数は圧巻ですね。全国的にどこでも見つけられるので、仕事に困るという状態は回避できます。33,000件の求人も、今後も伸びて行くことが予想されます。
工場ワークスに関しては、利用者の約8割は未経験からのスタートにもなっていることも要チェックポイント。
地方求人に始まり、寮完備のところまで、幅広い仕事があるので利用のしやすさを感じさせてくれますね。
ジョブハウス
- キャリアコンサルタントとの相談サポートを受けられる
- 中卒、高卒など学歴不問!フリーターも採用されやすい
- 採用のお祝い金1万円が貰える
対象地域
全国
未経験者の求人に力を入れており、中卒・高卒といった学歴も関係なく働ける場所になります。学歴不問なので、フリーターの方も採用されやすいという訳ですね。
いいなと思うのは、キャリアコンサルタントの方が相談に乗ってくれる点です。もちろん、他の求人サイトも派遣の担当さんがいるので同じような物ですが。
表だってサポートすると書いてくれているので、分かりにくいことや悩んでいることはどんどん頼るといいです。ちょっとハードルが低めの工場求人とお考え下さい。
DODA
- 工場求人の数は、表に出ているだけでも1万件以上
- 大手エージェントなので安心してキャリアコンサルを受けられる
- 工場業務以外の仕事と同時に比較できる
対象地域
北海道、宮城、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡
工場求人サイトではないのですが、一般エージェントなのに工場系の求人が豊富です。しかも、未経験者でも働けるところが多く、利用しやすさを感じさせられます。
大手エージェントなのでキャリアコンサルタントの方の質も良く、僕も実際に利用していますがフォロー態勢が充実してるんですね。工場以外の仕事もあるので、悩む際には比較しやすいのも魅力です。
求人の量・質ともに、信用して利用できるのが強み。サイト内のフリーワード検索で、「工場」と入力して検索するとすぐに仕事が見つかりますよ。