フリーターだけど、コンビニバイトでもやろうかな・・
いきなりですが、フリーターの方がコンビニバイトを仕事に選ぶのはおすすめ出来ません。バイトとしては見つけやすく、採用されやすいので働こうと考える人も多いのですが。
しかし、コンビニバイトができる人なら、就職した方がマシになります。なぜかというと、コンビニ業務は、バイト中心の世界であるにも関わらず、やるべき仕事や覚えることが多いからです。
つまり、一般就職して頑張っている人たちと変わらないだけの仕事をしている人が多くいるということ。
実際、コンビニで働かれている方は何でもこなせていることに気づいて無かったりします。
- 就職に自信がないので、まずはコンビニバイトをしようかと思っている
- すでにコンビニでフリーターをしているが、何がダメなのか知りたい
こういった方に向けて、コンビニバイトをおすすめできない理由を解説します。コンビニで働けるなら、その努力とパワーを就職に向けようって話ですね。
コンビニバイトの仕事は、実は就職できるだけの能力になる
コンビニのバイトって、誰でも出来る簡単な仕事だと思っていませんか?僕もフリーター時代に、コンビニの仕事をおすすめされたことはあるんですが・・。
皆さん、どこかコンビニバイトを軽視している節があるのです。コンビニバイトでもやれば?みたいな勧め方ってどうなのかなと。
実際にコンビニを利用していると分かると思いますが、続けられる人はそれなりに能力が高いんですね。どういうところが能力的に高いのか解説してみます。
日々変わりゆくシステムに対応する臨機応変さ
コンビニってシステムが日々変わっていることをご存知でしょうか?僕はコンビニをよく使うので分かるのですが、皆さんがイメージする仕事よりもずっと覚えることが多いのです。
「レジ業務・商品の品出し・調理」は中心業務で分かりやすいですよね。これに追加して、宅配サービスや公共料金の支払い代行なども行っています。
コンビニは時代の流れに合わせて変化しているので、ちょっとした手続きなども業務で請け負います。例えばヤフオク、メルカリなどの発送システムはコロコロ変わっています。
利用客は理解して使いますが、バイトの人は日々変わりゆくシステムに対応しないといけないので、分かりにくいこともあるんですね。
こういったシステムへの臨機応変な対応は、民間企業でも求められるわけです。事務作業だから簡単とか、システムにマニュアルがあると言っても常に覚えて行くスキルが求められるんですよ。
コンビニは早いスピードでシステムが変わるので、ついて行ける方なら就職も容易いはずです。
ビジネスの基本である接客・対人スキルが身につく
当たり前ですが、コンビニで働くと接客や対人スキルが身につきます。ビジネスとしては、対人スキルが絶対に必須なので、これができるなら就職にも強いです。
僕の友人も、コンビニでバイトをしていたのですが、なかなか覚えることがハードそうでした。そんな彼は、コンビニバイトから別分野に就職していますが、しっかり働いています。
コンビニでやれる人材は、いわゆる社会におけるオールラウンダーと僕は考えています。コンビニ業務だから簡単というのは、もはや昔の話なんですよ。
「コンビニだから出来るかな・・」みたいな自信の無さで始めた人でも、実際にやっていることはハイレベルだと自覚しましょう。
正社員で働いていても、コンビニほどの変化がない業種はいくらでもありますからね。一般就職した方が、色々と都合は良くなるはず。
要領が悪い人は続かない大変な仕事
要領よくやれる人でないと、コンビニバイトは続きません。袋詰めしていく時も、他の商品を傷めないようにする必要があるなど、一般レジ業務と同じ感覚が必要です。
品出しや接客など、慌ただしい中で働くので、要領が求められ続ける仕事と言えるでしょう。これらを、不器用な人がずっとやれるかというと・・正直しんどいですよね。
結果的に、フリーターとしてコンビニを続けている方は、就職してしまう方がそれなりに働ける可能性が高いと言えます。
僕はコンビニバイトならすぐ受かるとフリーター時代に言われたことがあるのですが、不器用さが目立つので応募することはありませんでした(汗)
コンビニバイトとは、世間が思っている以上に器用にやる人の仕事になっていることを考えるべきです。
なぜコンビニバイトがおすすめできないのか?理由3つ
僕がコンビニバイトをフリーターの方におすすめしないのには理由があります。ひと言でいえば、割に合わない仕事をさせられているからですね。
「フリーターだからコンビニバイトくらいはできなければ」と考えていると、いずれ時間が経った時に後悔する可能性が高いです。
厳しく言うと、コンビニバイトができるなら、就職しろよという話。どうおすすめできないのか、解説していきます。
バイトの中でも低賃金の相場(夜勤シフトはリスクあり)
数あるバイトの中でも、コンビニ業務の賃金相場は最低ランクです。これは大半の方が知っている事実ですが、コンビニ店頭に張り出されているバイト募集案件を見て下さい。
これまで、コンビニバイトは相応の能力が無いとできないと説明してきましたが、それにもかかわらず低賃金で働かされることが目に見えていますよね。
夜勤シフトであれば、多少は時給も上がるのですが・・わざわざ夜勤で生活リズムを崩す必要はないですし、強盗などのリスクも残り続けます。
どうせ夜勤をするなら、介護業界などで頑張った方が、手に職もつきますし、将来的に役立つんですよね。
コンビニで低賃金でバイトをさせられることが、何より問題だと僕は考えます。
トラブルを招きやすい客層を相手にしている
コンビニに対して失礼かもしれませんが、客層は悪くなりがちです。言い方が難しいですが、トラブルを招きやすい客層を相手にしている商売だからです。
そもそもコンビニは、24時間営業の便利なお店ということで、商品そのものは割高になるんですよ。こういうところで買い物する習慣のある人は・・お察しの通りです。
店員に対して悪態をつく、店頭にたむろして迷惑客となる。こういう人たちが集まりやすいというのは、やはり働く上でトラブルになりやすい原因と言えます。
コンビニの経営者なら仕方がないかもしれませんが、末端のバイトまでこの理不尽な現状を受け入れるメリットはありません。
僕の近所の某コンビニの場合、暴走族や走り屋みたいな人がよくいるんですよね・・。店員さんなどを見ると、良い人そうな人ばかりなので「大丈夫かな」と勝手に心配しています(汗)
コンビニというだけで底辺扱いなど評判が悪い
「コンビニバイト」はやるべき仕事が多く大変なのに、社会的なステータスで見ると評判が低い点も気になります。
僕がフリーター時代に働くことに臆病だった際に、「コンビニバイトなら出来るんじゃない?」と言われたのも、この差別的な目で見られる節があったからだと考えています。
いくらここでコンビニの仕事は大変で、臨機応変にやることが多いと語っても、現実的に仕事をしても評価が悪いと困りますよね。
いずれ他で働くときの、経歴やステータスになりにくい訳ですから・・。同じバイトをしていても、面接官から「おっ!バイトを頑張っていたんだね」と言われにくいのは悔しいところです。
こういった、評判が上がりにくいところを選ぶ必要はないと言えます。バイトをするにしても、正社員就職を見据えて評価が高くなるような場所を選ぶべきです。
コンビニバイトを選ぶメリット
もちろん、コンビニバイトが全て悪いわけではありません。得られるメリットもあるので解説してみました。
高校生でも採用ハードルは低く誰でも受かりやすい
コンビニバイトは、学生たちには向いているバイトとも言えます。高校時代の同級生に、コンビニバイトをしている友人がいたんですよね。
ちょいとマザコン気味の友人ですが、毎週バイトをして家計の足しにしていました。16歳で受かるので、フリーターなら余裕で採用されますよね。
採用ハードルは低いので、誰でも受かるというのはメリットです。
ただ、この誰でも受かる感もコンビニバイトのイメージを下げています。コンビニで働くしかない人でない限りは、わざわざ選ぶ必要がないとも言えます。
バイトにしては経験できる業務が幅広い
完全にニートから働き始める方や、社会に出る前に自信が欲しいという人には向いています。これだけの激務をこなせたら、やはり自信としては、嫌でも付きますからね。
コンビニバイトは、述べて来たように、それなりの業務を幅広くこなす必要があります。色んな仕事がしたいけど、まとめて経験するつもりならコンビニもアリでしょう。
業務を一通りこなして、やっていける自信が付いたら就職するくらいの気持ちでやれば収穫も大きいはず。経験値が増えやすいメリットがいちばんでしょう。
コンビニバイトを続けると増えてしまうデメリット
コンビニバイトのデメリットにも目を当てておくべきです。
あまり長く続けても意味がないことは述べてきた通りですが、続けると増えてしまうデメリットを解説します。
無駄にシフトが固定されやすく自由が無くなる
ベテランになってしまい、オーナーほどでなくとも業務が分かるようになると期待されるようになります。時給も数十円上げてもらえたりすると、無駄に責任感が生まれがち。
シフトなど現場をわかっているだけに固定され始めると、フリーターとして自由に働く旨味もなくなってしまいますよね。
自由に働けるはずのバイトが、いつの間にかシフト地獄になって断りにくいとなれば・・もはや本末転倒。
長く続けるだけ、馴れ合いの状況も生まれやすいので、仕事をこなせるレベルに達したらコンビニバイトは終わりにすべきです。
ノルマがある場所では自腹を切らされる可能性もある
コンビニによっては、ノルマを求められる場所もあります。ただでさえ低賃金で働いているのに、コンビニ内の商品をノルマで買わされてはたまったもんじゃありませんよね。
きっぱり断れる人なら問題ないのですが、人間関係が崩れたり、周りのバイトスタッフが買っているのを見ると、変な空気になりがち。
「お付き合い」の名の下で、ノルマに参加し始めると、オーナー側も、今後の計算に入れるようになります。
最初はノルマが無くても、ずっと続けていると「今回だけ頼む」とお願いされることも考えられます。こういうリスクも考えると、一時的にはよくても長く続けない方がいいのです。
正社員としてバッチリ給料をもらった上でのノルマなら無くはないですが・・。(それもどうかと思いますけども)
バイトから搾取するような悪質なコンビニは、さっさと辞めた方がいいですよ。
人手不足で辞めたくても辞めにくい環境になりやすい
人手不足も起こりやすいデメリットがあります。コンビニによっては、ずっと人手不足のところもあるくらいです。店頭に張り出された求人が寂しい~(汗)
こういった人手不足は基本で、人が足りているところなんてごく稀なんですよ。そのため、人手不足の環境にいると、辞めたい時に辞める選択肢が取りづらくなります。
コンビニ経営は、バイトが生命線なので辞めたくても、「急に辞められると困る」とごねる経営者もいるくらいなので。
少しでも辞めたい気持ちがあるなら、先手先手で常に先回りして動く必要があります。これはコンビニに限らないのですが、わざわざ辞めにくい環境に飛び込む必要はないのです。
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こんな人ならコンビニバイトを辞めても就職できる
コンビニバイトをしている方で、就職を考えている方もいるはずです。そういった方に向けて、「どういう人なら辞めてもすぐに就職できるか」をまとめてみました。
僕自身も、コンビニバイトを経由して就職した人を知っているので特徴を解説してみます。
ワンオペをしていたり、バイト業務が楽に感じている
バイトに慣れて、ワンオペで働いていたりする方は、就職してしまった方がいいです。一人で仕事を回せるというのは、業務に対する責任も大きく背負っているんですね。
特にコンビニは、何かトラブルがあればすぐに対処しないといけない慌ただしい空間。ここでワンオペもできるくらいのレベルにいるなら、就職した方が全てにおいて有利です。
また、バイト業務が楽になっている人も注意が必要です。あまり「楽」に慣れてしまうと、その環境から動きたくなくなる可能性があります。
「楽はいいこと」だとフリーターの方は思うかもしれませんが、一生楽をして生きていける保証はありません。ましてやフリーターの身分ですからね。
僕の友人に、楽を理由に同じところで働いているフリーターがいるのですが・・決して賢い選択だとは思えないのです。もし、楽な環境で無くなったらと思うと危険です。
ワンオペでこなせたり、楽に業務を行えるのは、もはや能力が合わなくなっている証拠なんですね。少しでもランクを上げる意味で、正社員就職を目指す時だと考えてみるべきですよ。
店長や同僚、お客さんとのトラブルがほとんどない
人間関係が良好に保てていて、かつお客さんとのトラブルがない人材。こういった方も、実は就職では非常に有利になります。
コンビニという小さな空間は、従業員同士の密度も高くなるので、自然とトラブルも起こりがち。イライラしているお客さんなども多いので、何も無いのが素晴らしいんですよ。
社会でいちばんストレスになるのは、人間関係と言われているので、この点をクリアしている方なら就職したとしても上手くやっていけるはず。
職場のストレスは、ダントツで人間関係です。ここをやり繰りできる人は、どこで働いても上手くやっていける能力がある証拠ですよ。
参考文献 (厚生労働省 ~職業生活でのストレス等の状況 H26年~)
時給が少ないと感じており稼ぎたいと思っている
もらえる給料が少ないと感じていたり、もっと稼ぎたい人は就職に向いています。コンビニバイトからの正社員であれば、どこに行っても給料UPになるので目指すべき。
コンビニは酷使される時間に対して、見返りが少ないんですね。率直にお金の問題として、就職してしまうのは素早い対処とも言えます。
労働はお金が全てでは無いのは分かっているんですけども!w 例えば僕は、正社員で安定した環境なら、お金を追う必要はないと考えています。
しかし、バイトという不安定な環境なら、お金くらいでしかデメリットをカバーできない側面もあることを知っています。元フリーターだからこそ感じることなんですよね。
就職して正社員として稼げるなら、そちらの道に移行すべきと伝えたいです。
まとめ コンビニバイトは、フリーターが長くやるもんじゃない
フリーターの方は、コンビニバイトを長くやる必要はありません。もしコンビニバイトをやっていて、続けられるだけの能力があるなら正社員を目指すべきです。
確認の意味で、どういう人ならコンビニバイトを続けられるかまとめておきます。
- 要領よく任された仕事をこなせる人
- 接客スキルや対人関係に問題がない人
こういった方なら続けられているはずです。しかし、続けられてしまうというのは、能力の無駄遣いをしていることに気づきましょう。
普通に就職する人に求められるスキルを持っていないと、コンビニバイトは続けられないですからね(苦笑)
もし自分の能力的に、ワンランク上の仕事ができると思えたら・・それはチャレンジすべき時です。自分を過小評価せず、適切に能力を使える場所を選ぶべきですよ。